第15話
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何処に」
「小学生に上がる前にイギリスへ。それ以降は分からない。そしてこの剣は、おそらくだが」
「「聖剣」」
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「行くぞ、イッセー」
「来い、双葉」
目の前で行なわれる何か。いえ、何が行なわれているのかは分かる。キャッチボールだ。双葉がイッセーに向かってボールを投げ、イッセーがそれをグローブで受け取る。そして今度はイッセーが双葉に向かってボールを投げ、それを双葉が受け取る。文字にすればこれだけの事なのに目の前の現実が受け止められない。
「部長、そろそろ帰って来ましたか?」
「朱乃、貴方には見えるかしら」
「無理です。投げているのは分かりますけど」
そうなのよね。二人の姿はそこにあるんだけど、姿が常にブレて見え、ボールの軌跡は見えずにグローブで受け止めた音と、ボールが空気を切り裂く音だけが聞こえてくる。
「そろそろ肩が暖まって来たか。全力で来い、イッセー」
「よっしゃあ、喰らえペガサス彗星球!!」
最近になって見慣れた小宇宙がイッセーと双葉の周りに現れる。そしてイッセーの小宇宙が集り、流星となって双葉に向かう。
「見せてやろう。その背に居るか弱き者を守り続けた男の誇りを!!クリスタル・ウォール!!」
双葉に向かっていた流星が何かにぶつかるとイッセーに向かって反射された。
「くぅ!!」
イッセーはそれを受け止めるけどそのまま後ろに吹き飛ばされていく。
「やはり小宇宙の差か」
10m程後ろに吹き飛ばされたイッセーが悔しがる。
「小宇宙の大きさは中々の物だが、それを集中させるの練りがまだまだ甘いな。相性の問題もあるのだろうが、やはりドラゴン座の技の方が練りが良いな」
「だけど、数が多い時とか面制圧にはペガサスの技の方が頼りになるし、速度もペガサスの方が出るんだよな」
「技の方はおいおい自分で作り出すのもありだと思うがな。まあ、今日の所は良いだろう。そろそろ普通に野球の練習をするとしようか」
「了解。というかどれだけ力を落とせば良いのかの確認だろう?」
「そうだな。小宇宙を使わなければ悪魔としての力を8割と言った所だろうな。私は慣れているから問題無い。調整を始めるぞ」
そう言ってようやく人間としては普通、と言ってもプロが投げる様な球を投げあう。
「練習する意味ってあるんでしょうか?」
「双葉はなんだかんだ言って万能だし、イッセーも小宇宙に目覚めてから色々と才能が芽生えたらしくて自分でも驚いたって言ってましたよ。身体の鍛え方とか、勉強のコツとかが分かったって」
「一人のエースが居るだけでは勝てなくても二人のエー
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