第1部 甦る英雄の影
第1章 人狼部隊
鋼の虚構
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「フランは重装甲、高火力、高機動をコンセプトにしています。なので機銃は六連装が2門、主砲は大陸最大の125o、装甲は帝国重戦車並、機動力はあのエーデルワイスに匹敵します。本当は小型化したかったんですが、機動力を出すために双発エンジンにしたら稼働時間が短くなってさはまったんですが……ただの戦車なら一撃で破壊するんです!」
熱く語るグインと呆れて閉口しているところに、1人の義遊軍兵士が近寄ってくる。
「クロウ少将より任務変更の知らせです。詳しくいことは中に、ではこれで」
諜報部の工作員はアンリに手紙を渡して群衆の中に消えた。茶色の封筒を開き指令書を読むと―
「任務変更と言っていましたが、どのような内容で?」
「ファウゼンへ向かう前に帝国の秘密工廠を破壊し、開発中の特殊兵器を奪取せよ」
「そりゃどこにあるんだ? 場所くらい書いてんだろ」
「場所はベーメン・レーメン地方、リディツェ村だ。ここから少し行ったところだな」
そう言ってアンリは頭を抱える。防衛隊のことを考えれば今すぐにでも出撃するべきだ。しかしたったいます任務を終えたばかりでもある。悩んだのは数秒間、結論は1つだった。
「これよりリディツェ村の帝国軍工廠を襲撃、敵新兵器を強奪してファウゼン防衛戦へ参加する」
隊員たちの中に不満を口にする者はなく、皆一同に「了解」と応答し食堂の喧騒を後にした。
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