吾輩、恩返しする
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エロガキが地面を殴りながら泣いてます。
吾輩、木上からそれを見てます。
何この状況、てかあの痴女の羽、あの堕天使と同じだったな〜、完全に仲間なんだろうな〜、羽はクソまずいけど肉はうまかったんだよな〜。
「……よし、助けに行こう。チョコを貰った恩もあるからな」
そう決心し、吾輩はアーシア嬢を助けるために駆け出す。
別に堕天使を喰いたいから行くんじゃないんだからね! 勘違いしないでよね!
「あっ……吾輩、あいつらのアジト知らないんだった……」
いきなり先行きが不安になってきた。
とりあえず、臭いを辿るか。
堕天使って飛ぶんでしたね。おかげで意味のないとこを回りまくってしまった。この怒りは堕天使どもで発散してやる。
そんなこんなで教会裏の森に来ました〜、なんか先客がいるようです。
ゴスロリとセクシーな堕天使、それと対峙してるのは廃屋を捜索してた紅い髪の美女といつも飯をくれる巫女さんだ。
これは出ていって助けんとな。巫女さんには恩がありすぎて困る。
その前に……
「こんな夜中に失礼」
「だr――」
「きs――」
「何m――」
「あらあら」
「どうも、カオスです」
「「「!?」」」
おうおう、驚いてやがるな〜。まあ、目の前に二足歩行で歩く猫の様な謎の生命体がいるのだから仕方ない。
「きもっ! 何あれきもっ!?」
「グロイわね……さっさと殺しましょう」
堕天使側ちょっと辛辣すぎやしませんか? 吾輩泣きそうなのだが。
「でもよく見ると可愛らしいですわ」
「朱乃、目を覚ましなさい。それだけはないわ」
「ああ、巫女さんだけが吾輩の味方ですかそうですか」
どうやら味方は巫女さんだけらしい。そこまでキモいか? この体意外と気に入ってるんだがなぁ。
「それであなた何者かしら?」
「捕まってるシスターに恩があるんでな、助けに来た。後、お腹がすいたので」
「ここには食べ物はないわよ」
「いるだろ、目の前に飛んでるのが」
「「?!」」
「あら、堕天使を食べるんですの?」
「意外とうまいんですよ? あ、巫女さんや今朝のさんま美味かったです」
「あらあら、もしかしてあの猫なの? どういたしまして、また食べに来てもいいんですよ」
「明日また伺います。できればサバでおなしゃす!」
「分かりましたわ♪」
よし、明日の朝食確保!
「私たちを無視するな!」
「謎生物の分際で!!」
「堕天使って本当にうるさいな、あのドーナシークって堕天使も「高貴な高貴な!」ってずっと言ってたぞ」
「貴様かぁぁぁあああ!!」
「ドーナシークの仇ぃぃいぃいい!!」
堕天使どもは光の槍を構えて突っ込んでくる。
だが
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