暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick30_仲良しさ
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は僕に致命傷を与えられずに中途半端な攻撃をする。
 僕はレベル5を相手にに苦戦していて攻撃が当らない。
 そんな均衡状態をしばらく続ける。
 信乃は簡単には死なない。妹のお前なら良く知っているだろ。
 おまえがやるかどうかの答えは聞かない。勝手に始めるぞ」

小声で連続で話した宗像は連続で御坂を切りつける。

だが御坂の砂鉄の盾を作って全ての攻撃を防ぐ。

今度は御坂が砂鉄を伸ばしてを攻撃。
その攻撃も宗像は後ろに下がって難なく砂鉄のリーチから外れる。

「なにをやっている宗像! こんな小娘に手こずるとは!!」

「しょうがないですよ。相手は超能力者(レベル5)、一撃の威力が違う。
 まさに一撃必殺ですから、攻撃が当らないようにしないとこっちが負けますよ」

「そんなの関係ない!! 早く潰せ!!」

「・・・・・わかりました。ボスの要望だ、君を殺す」

弾かれるように突進して剣を振る。

だが御坂には明らかに手加減して攻撃しているに見えた。
先程も感じたが、信乃と戦っているときに比べると鋭さと速さがない。

なにより最初に放った殺気が、信乃以外の動きを封じた殺気が今は全くない。

(こいつの時間稼ぎって本当なの? 何が目的で・・・)

攻撃を防ぎながら考えていた御坂は、倒れた時の信乃の顔を思い浮かんだ。

片目を閉じた顔を。

(あ、もしかして!? だったら、この時間稼ぎに賭けるわ!)

宗像の策に乗ることを決めた。

御坂は大量の電撃を手に集め、一度構える。

「くらいなさい!!」

テレホンパンチのごとく攻撃の種類を見せて、大声で叫びタイミングを教える。

そして宗像にわずかに逸れるように電撃を放出した。

攻撃が分かれば避けるのはたやすい。

宗像は一歩だけ横に動き紙一重で避けた事を演出する。
周りから見れば宗像が何とか避けたように見えるよう演出して。

「・・・・ほんと、攻めずらいよ。さすがレベル5だ」

宗像の口元はかすかに笑って言った。




御坂と宗像の戦闘が始まってから数分後。

辺りは戦場と化していた。

戦っているから戦場と言っているのではない。戦場と同じように地面や壁が焼き焦げて
辺りには刀が散らばって大きな惨劇の跡も幾つもあるからだ。

御坂の電撃が焦がし、宗像は刀を弾かれても次々に新しい刀を出して、
砂鉄の鞭が地面をえぐった結果がこうなった。

御坂と宗像には関係ないが、ビックスパイダーが周りで倒れているせいで
より戦場を彷彿させる状態となっていた。

「さて、そろそろ時間だな」

宗像は急に武器を収めて立ち止まった。その声が全員に聞こえるように。

「時間?」

宗像の言った
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