第二十三話 その後の話 遼、フェイト
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は落ち着いた。
「ああ、そう言えばなのはには話してなかったな」
そうクロノが言う。
「そのことは僕らも少し前に知ったところなんだ、あの時は本当に驚いた」
「だよな、口調がまんま男、と言うかじいさん風だったのに」
刃がうんうんと首を縦に振る。
「ユーノも知ってたと思うけど」
そう言うとユーノに皆の視線が集まる。
「えっと、確かに知ってたけど、あの、その……」
彼が言わなかったのも無理はない。
誰しもあんな風に知ってしまったら、言い出しづらいと思う。
そうして、私たちはお互いの髪留めを交換して、別れの時。
意外すぎる乱入者は、その時やって来た。
「わーー!? まって、そこの人ちょっとまってーーーーーーーー!!」
遠くから聞き覚えのある声が近づいてくる。
「「「「「「え!?」」」」」」
その人にみんなの目が釘づけになる。
それは死んだはずの私の姉、アリシア・テスタロッサだったからだ。
「ふーー、何とか間に合ったぁ〜〜〜〜〜〜」
彼女は汗を拭うと、私たちに頭を下げる。
「こんにちは、アリシア・テスタロッサです、気軽にアリシアと呼んでください」
彼女はそう言うが、私たち全員が固まって、反応できない。
「えっと、何かおかしなところありました?」
「いや、そうじゃないんだ」
年長者のクロノがいち早く復活して、アリシアに話しかける。
「じゃあ、どういう、あっ! ちょっと待ってください、あなたに渡すものがあるのでした!」
そう言って彼女のポーチから小さい情報媒体を取り出す。
「管理局の黒い髪の人にあったら渡せって、お姉ちゃんから言われてました」
「お姉ちゃん?」
「うん、私とお母さんを生き返らせてくれたお姉ちゃん」
その言葉に私の思考は止まる。
母さん、が生きてる?
「今は全身が筋肉痛で動けないらしいから、私一人でここまできました!」
そう言って胸を張るアリシア。
「えっと、もしかしてお姉ちゃんって、シグルドさんのこと?」
「んと、多分そう! お姉ちゃん、レイとの戦いでかなり無茶したらしいから、しばらく寝たきりが続くみたいで、今お母さんが看病してるの」
彼女がどうやって姉さんを生き返らせたかは分からない。
けれど、私の目の前にいる彼女は間違いなく本物だ。
私の記憶と魂がそう告げている。
私は一歩前に出る。
しゃがんで、姉さんと同じ目線まで合わせる
深呼吸をした後、私は言った。
「初めまして姉さん、私はフェイト、あなたの妹です」
「初めまし
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