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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第28話 バルトとヴィヴィオ、高町家へ行く
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「なのはちゃんとバルトさんの話や」
「なのはとバルトさん………?」
「なのはちゃんがね、頑張って家にバルトさんとヴィヴィオちゃんを招待したの」
「ものすごいもじもじしてたけどね」
「へぇ………なのは勝負に出たわね………」
すずかとアリサの話を聞いて素直に関心する加奈。
「そう言えば加奈ちゃんは休暇どうするんや?」
「私はダメっ子の様子を見てミッドに戻るわ。後、さっき連絡があったんだけど大悟が来れなかったの私が移動した後、更に事件が起きたらしくてあのバカ駆り出されちゃったらしいのよ」
「へぇ………あのバカ頑張ってるのね」
「一応エース・オブ・エースだから」
「何か凄いね………」
「相変わらずヘタレだけどね」
加奈の厳しい言い方に苦笑いするアリサとすずか。
「そうだ、零治君は大丈夫なん?普通にバーベキューで食事してたけど………」
「普通なら最低でも1週間は安静にしてほしいんだけど………大丈夫だって普通に動いているのよね………」
「確か結構な大怪我だったのよね?有栖家皆で慌ててたけど………」
その様子をアリサとすずかは見ていた。有栖家の面々が囲んでいたため零治自身は見えなかったものの深刻な事態だと感づけた。
「その筈なのよ………なのに次の日には大分完治してて、あの様子なら普通に歩くくらいなら大丈夫。多分2、3日したら戦闘もできるんじゃないかしら」
「それ、本当なん!?」
はやても信じられないようで大きな声で聞き返してしまった。
「不思議でしょ?でも本当なのよ………兄さんの体一体どうなってるのかしら?一回精密検査を受けた方が良いわね………」
「確かに、俺もそう思う」
「そうやね………ん?俺?」
ふと異変に気が付いたはやてはゆっくり声のした方を見てみる。
「………何してんだお前ら?」
そこには不審な顔ではやて達を見るバルトがいた。
「あら………バルトさんいつの間に私達の所へ来たんや………?」
「声がしたからな。何をこそこそしてたんだ?」
「いやぁ………お、乙女には、そう!色々秘密があるんや!!」
「ほう………」
はやての物言いから更にバルトの眉がつり上がる。
「俺ってさ………何かこそこそ隠されると力ずくでも知りたいと思うんだ。………言いたいことは分かるだろ?」
「お、乙女を傷つけるなんて紳士のやることじゃないで!!」
「構わねえ、紳士じゃねえしな。………さて、覚悟はいいか?早めにバラした方が失うものも少ないぞ?」
「あ、アカンよ!!一体何するつもりや!!」
わさわさと指を動かすバルトに赤面になりながらはやてが後ずさる。
「口では言えない事だ………」
楽しくなってきたのかバルトもニヤリとしながらゆっくりはやてに近づいていく
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