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転生者が歩む新たな人生
第28話 春休み
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 と言って、魔法に関わらない範囲で学園に来る前にあったネギの常識はずれなことやネギの周りのことを話す。神楽坂は話しを聞いて頬をヒクヒクさせているが、追い打ちをかけるように、ナギ・スプリングフィールドの育児放棄や無責任なことなど、ネギが見ていないナギ・スプリングフィールドのことについて話しておく。

「ネギの言ってることと全然違うじゃない!」

「あー、あれは自分の見たくないものを絶対に見ない人間なので」

「アンタも苦労してんのね………」

 なんだろう、同情されてしまった。

「なんにしろ今回の件は神楽坂達が全面的に悪いからな。雪広やクラスメイトには誠心誠意あやまっとけよ。行方不明だってのを告げた時、本当に心配してたぞ」

「………。わかったわよ。ちゃんとあやまっとく。ネギと違って先生してるのね」

「いや、ネギと比べられても意味無いな。そもそもネギは先生じゃないし」

「………。結構キツイこと言うのね、サギ先生」





 愚痴をはき出し、ストレスを発散できたせいか、いつもの調子に戻った神楽坂。なんやかんやで、春休みを迎える頃には2−A自体もいつもの雰囲気に戻りつつあった。





  ☆  ★  ☆  





 2週間ちょいという私立にふさわしい少し長い春休み。3月末を当直と補修生徒の相手をして過ごし、30日に静岡へと里帰りする。

 なお、3月の間に女子寮を出るため、手頃な借家を見つけて契約した。契約者はリニス・T(テスタロッサ)・遠坂である。もちろん、事前に戸籍等は中部魔術協会を通じて揃えてある。オレとの関係は義姉となっている。

 まぁ、あれだ。神楽坂にあまりにもストレスが溜まっており、可哀想になった。オレが管理人室を空ければ、とりあえず、教員寮が空いていないなんていう学園長の言い訳は封殺できるだろう。ネギが管理人室に住めば、雪広始め誰か彼かが世話するだろうし。

 リニスには直ぐに引っ越しができるように生活用品や敷地内の魔法的セキュリティを頼んでいる。

 本当は、分身符(わけみのふ)を駆使して、木乃香や千雨を月村の皆や中部魔術協会の面々に紹介したかったが、木乃香の春休みの補習三昧でボツになった。



 一通り師匠方や中部魔術協会の幹部の方に報告をし、月村邸に帰る。

 麻帆良市や魔法使いについては、予想以上に酷い結果で、早急に関東魔法協会の副理事長−理事長はバリバリの魔法世界の紐付きらしい−と会談を設け対応を始めるとのこと。

 なお、この際と言うことで弟子を2人採ったことも報告した。併せてミッド式魔法についても説明・報告し、「魔導師」という術派の登録も申請した。この辺は忍義姉さんが事前に根回ししてくれていたので、すんなり通った
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