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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-19 fierce battle
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フェイトの前にモニターが展開されて何か会話を始めた。燐夜のいる位置からでは、闇の書の意思の叫び声が邪魔で全く聞こえない。
モニターを通しての会話が続く。すこしすると、モニターが虚空に消えてなのはとフェイトは見合わせて頷き合うとお互いにデバイスを闇の書の意思に向けた。
「流石、ユーノ」
「分かりやすい! ……燐夜君! あの子を純粋魔力で手加減なしで攻撃してっ!!」
「分かった!」
そしてそのままなのはとフェイトは背中合わせになって、魔法陣を展開。魔力のチャージを開始する。
燐夜はそんな二人の後方、二人よりも上空で魔力を溜めていた。
もう少しでチャージが終わるというところで、闇の書の意思から黒い魔力が放射状に空中に撒かれる。しかし、三人はその場から動くことはなかった。
「N&F中距離殲滅コンビネーション」
「ブラストカラミティ」
なのはは確実に闇の書の意思に標準を合わせて、フェイトもバルディッシュを振り上げた。この間にも闇の書の意思の叫びはとどまることなく、辺りに魔力を放出し続けている。現に、フェイトが振り上げた雷刃に黒い魔力が当たり、霧散していた。
そして、なのははレイジングハートのトリガーを引き、フェイトはバルディッシュを振り下ろした。
「「ファイヤー―――ッ!!!」」
2人から放たれた一筋の大きな魔力砲。桃色と金色が混ざっている。その砲撃が途切れると、今度は二人の周りに展開してあった桃色と金色で構成された光球からレーザーのように闇の書の意思に向かって伸びていく。
「我流、九星六白、集束砲・六花極天星爆砕」
そこに追い打ちをかけるように燐夜から六つに分散した黒い魔力の塊が闇の書の意思へ向かい、命中するとなのはとフェイトの魔力をも飲み込んで爆発を起こした。
しかし、管理者を切り離した今となってはもう、なのはとフェイトの意識は別に向いていた。
醜悪な姿になって再生し始める残骸――――ナハトヴァールに背を向けて、それよりも上空にある白い光を見ていた。
すこしすると、白い光を中心にして周りに逆三角形のそれぞれ色の違う魔法陣が展開されて、そこにナハトヴァールによって強制蒐集されたはずの騎士たちが戻って来ていた。
さらに、白い光は海へ空へまっすぐ伸びる。
そして、その四人の中心に騎士甲冑――――なのはたちでいうバリアジャケット――――を纏ったはやてが白い光の中から一瞬にして出てくる。
「「はやてちゃん!」」
◯
ようやく事件は収束に向かい始めた。
まだ、一つの山場を越えただけなのだ。
だが。
なのはたちの心には自然と不安はなかった。解決できる気でいた。
なぜなら――――
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