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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-19 fierce battle
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人間とはそんなものなのだ。
……燐夜は吸い込まれる前に攻撃を仕掛ける。軟な攻撃では簡単に防がれるため、今の、ある程度リミッターがついた状態での全力で放つ。
「我流、
九星四緑
(
きゅうせいしろく
)
、
四線魔戟
(
しせんまげき
)
・
黒天
(
こくてん
)
」
「我流、
九星五黄
(
きゅうせいごおう
)
、
五逆御神火
(
ごぎゃくごじんか
)
・煉獄の舞」
ここで燐夜は自分の技を完璧にコピーされ、数字が一つ大きい分攻撃回数が一回多いが、ほぼ同等の威力であった。
四緑の技は、一撃の威力を求めて死線を何度も潜り抜けた先に生み出したもの。黒く見える点を斬るなりすれば、相手を必ず死に至らしめる技。
対して五黄の技は、舞うようにそれでいて御神火――――火山の噴火のように過激に攻め立てる。
五逆とは、仏教においての五つの大罪のこと。その様に、重く強く与える。
二人は燐夜が編み出した技を使ってぶつかり合った。
闇の書の意思が使った技はまだ一回も使っていないもので、どんな付加効果があるのかは燐夜自身分からない。しかも、四緑も相手の黒点が見えなかったため、実際に期待できる威力を生み出すことが出来なかった。
燐夜は自分の技がコピーされ、それが劣化型だとしてもいい気はしなかった。まだ自分でも完成させていない九星九紫の奥義はまだ真似はされないとは思いたいが――――一応あれも形だけはできている。あとは威力付与効果をつければいいのだ。威力付与効果とは、与えた威力によって相手に何かしらの追加ダメージを与えるものだ。
「パターンの変わらない斬撃のみの攻撃。そんなものが通ると思ってか!」
「――――! いけっ! なのはぁっ!!」
闇の書の意思が一つ覚えのワンパターンすぎる攻撃に苛立ちを覚え思わず燐夜に向かってどなった瞬間、先ほどなのはと打ち合わせしたとおりに合図を送った。
そしてなのはは、自身にそして愛機であるレイジングハートに溜め込んだ魔力を一気に解き放った。
「いくよっ! レイジングハート! エクセリオン・バスター、A・C・S!!」
なのはの叫びと共にレイジングハートが形状をカノンモードに切り替えるのと同時に、なのはの魔力光である桃色で形成された翼が展開される。そして、レイジングハートの言葉と共に二つに分かれた杖の間にその隙間を埋めるように桃色よりは暗い色で形成された魔力の刃で加速しながら、闇の書の意思に向かって突撃していく。
近接ということには変わりはなかったが、今まで斬撃――――線で攻撃されていたものが、槍のような形状で点で攻撃され、更には、予想以上の加速で魔力シールドを展開するしかなかった。
けたたましい音と共になのはの突撃に合わせて後退していく闇の書の意思。そして、海面から突き出た巨大な岩石に接
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