第五章 StrikerS編
第百三十二話 『過去と大切なこと』
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て迷惑をかけてごめんなさいって私達の前では笑っていたけど…」
「私の前だけでは何度も後悔して泣いていたわ…」
シホの言葉になのはは顔を赤くして、
「シホちゃん、それは言わない約束だよ」
「あ、ごめんごめん…」
今でこそこうして笑いあって話しているけど当時のなのははもう飛べなくなるかもしれないという思いで壊れかけた。
「無茶をしても命をかけてもゆずれぬ戦いはある。
だがティアナ。お前がミスショットをしたあの場面は命をかけてでもどうしてでも討たねばならない状況だったか?」
「…いえ、それは間違いだったと思います。それを、シホさんに気づかせてもらいました」
「そうか。なら私からはもう言う事はない」
それでシグナムはフッと笑う。
「私は…みんなに同じ思いをしてほしくない。
だから無茶なんてしなくてもいいように、みんなが元気で帰ってこれるようにっていう想いでみんなに教導しているんだ」
「………」
ティアナは少し泣きそうになっていて、なのはと二人で話す機会を作って二人で話すことになった。
◆◇―――――――――◇◆
Side スバル・ナカジマ
あたしは今シャーリーさんやフォワードのみんなとなのはさんとティアの話す光景を見ていた。
「みんなはまだ原石のようなものなんだよ? 磨けば光る。
エリオはスピード、キャロは優しい支援魔法、スバルはクロスレンジの爆発力、レンは硬い防御での守り、ランは近接での大威力での斬撃…。
五人を指揮するティアナは射撃と幻術でみんなを守って知恵と勇気でどんな状況でも切り抜ける。
そんなチームが理想系でゆっくりだけどその形に近づいていっている」
耳を凝らしてよく聞いてみるとなのはさんはあたし達の事をどこまでも考えてくれている。
嬉しくなってくる。
「それも、シホさんに教えてもらいました」
「うん、知ってるよ。実は私達もあの場にいたんだよ。
シホちゃんに隠れていてって言われて隠れて聞いていたんだ」
「えっ!?」
「でも、私の言いたいことを全部シホちゃんに持ってかれちゃったからなぁ…。
やっぱり私のお師匠さんにはまだまだ敵わないってところかな?」
「いえ、なのはさんの話も役に立ちました…」
「そう? なら嬉しいな。でもティアナも考えとしては間違いではないんだよ」
なのはさんはクロスミラージュを持つと、
「システムリミッター、テストモードリリース」
そう言ってティアにクロスミラージュを渡して「モード2」って言ってみてといった。
そしてティアが命令するとクロスミラージュがダガー形態に形をとった。
「ティアナは執務官志望だから、ここを出て執務官を目指すようになったらどうしても個人戦が多くなるし、将来
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