吾輩、人外喰う
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吾輩の名はカオスである。
ジュエルシードせいでこの世界に飛ばされてしまった。戻りたいが願いが全部消費されてました。
どないしよう……
「猫さんおいで〜、ほらにぼしだよ〜」
「にゃ〜♪」
能力はそのままだからこの世界でも生きていけるだろうが久遠に会えないのは悲しいな、あいつ元気でやってるかな……
「よしよし」
「うにゃにゃ〜ん♪」
それにしてもこの世界もかなり物騒だな、昨日の天狗もどきみたいな奴なんだったんだ?
考えていても仕方ない、のんびり気ままに生きていこう。できれば飯のうまい拠点が欲しいな……さざなみ寮みたいな人外じみた人達がいるとことかないかね。
「ほらほら〜」
「はにゃ〜ん♪」
それにしてもこの嬢ちゃんのテクニック凄すぎ、吾輩逝っちゃいそうだな。
あ、そこはにゃめぇぇぇぇええええ!!
「にゃふうぅぅぅ……♪」
「わあ〜、猫さんが溶けた〜」
この子将来大物になるな……!
「そろそろご飯の時間だ! バイバイ猫さ〜ん」
「な〜」
ああ、なんて純粋な子なんだ……変態どもから守らんとな……
ここにも神社があるのか、久遠みたいに出会いがあるといいんだがな。
「あらあら、可愛らしい猫ね、どこから来たのかしら?」
美しい黒髪ポニーテールの巫女さんがいた。胸も大きくエロいねーちゃんだなぁ、那美と薫とは大違いだ。
「にぼしあるけど食べる?」
「にゃー(喰うー)」
この世界にはモ〇プチがないから嘆いてたが、にぼしもなかなか。モグモグ。
「この子魔力があるわね……誰かの使い魔かしら? でもこれくらいなら問題ないわね……(ボソッ)」
「にゃ?」
「なんでもないわよ〜」
ふひー喰った喰った。この神社日も当たってて居心地がいいからここを拠点の一つにしますか……
昨日みたいに襲われたら嫌だし、人気のないとこでも見つけるか。
で、今廃屋になっている建物に来てるんだが……
「ムシャムシャ」
先客が居たようだ。
上半身が女性の裸体だが下半身は巨大な獣の体を持ったナニかだ。
下半身の体は四足で、その足の全てが太く、爪も鋭くなっている。尻尾は蛇になっており、独立して行動している。
えっ、新手のヴィーナス堕天種?
でも、あいつ弱そうだな……吾輩のピターモードの方が大きいし、どう見ても物理タイプだし。
「ん? 誰だそこにいるのは」
ヴィーナスもどきがこっちに気づいたのか振り向いてくる。ヴィーナスもどきは食べかけの人を投げ捨て、脇に置かれていた槍を両手で持ちこっちに近づいてくる。
「猫? 猫にしては随分と血生臭いな…
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