事件
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に振るうと簡単に切れた。この調子なら。
「せいっ!」
同様の手口で触手を切り落としても次から次へと奥から生えてくる。もう少しであの手に届きそうなのに。
「燃えろぉぉぉぉっ!Flamme・Magier!Welt zerst?ren Feuersbrunst(劫火)!」
両手から吐き出された炎が敵を包んでその表面を焦がしていく。触手同士が粘液を保とうと絡み合う。そこに剣を振りぬいて切断。この時、さっき見えた手の持ち主が顔を見せる。
「エリカ!」
その眼は閉ざされ身体中が粘液にまみれ服も溶かされている。だが、あと少し届かない。
「エリカっ!やぁっ!」
エリカの腰を持つ触手を断ち切ると、彼女は固い岩盤の上に落ちた。すかさず剣を収めて駆け寄り肩を揺さぶるが返事がない。
悪態を突きつつも彼女を抱き上げ、元来た縦穴に戻り膝を屈めてジャンプのチャージをし、一気に飛び上がる。壁の壊れたところから横穴に入り一目散に出口を目指す。途中モンスターやほかの冒険者ともすれ違ったが気にしない。
回復魔法の使えないオレに彼女をどうこうすることはできないので、街の診療所にひた走った。
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