第三十一話「黒の教壇! ――凶弾! …………あれ?」
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たくしぃ、あなたの将来が心配で心配で、最近は夜も眠れませぇん。と、いうことで……安眠妨害として今夜のおかず一品下さいな☆」
くねくねと身体を動かす博士。な、なんか個性的な人だな……。
イングリットはポケットから飴玉を取り出すとポイッと口に放り込んだ。
「……あむ」
「ああッ! 辛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!! 刺激がッ! 突き刺さるような刺激が私の前頭葉を刺激するぅぅぅぅッ! 刺激が刺激だなんて、なんて意味不なわたくしなんでしょうかッ! アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!」
「……今日のご飯はハンバーグ。好物、ダメ」
奇声を上げて悶絶する博士。飴玉食べたのはイングリットなのになんで博士が悶えるんだ……? もうカオスすぎるよこの人たち!
ゴロゴロと地面を転がって悶えていた博士はスクッと立ち上がると、何事もなかったようにメガネを押し上げた。
「――さて、頼んでいたでぇたは取れましたかぁ?」
「ん。感度良好……」
「そぉれはとぉぉぉぉぜんですよぉぉ! なにせプァァァアアアフェクトなこのわたくしが作ったのですからぁ!」
イングリットから渡された小さなリングを手に取りクルクル回り出す博士。あかん、この人のテンションについていけへん……。
レイと気が合いそうだなと、思いはするけど口に出してはいけない!
っていうか、結局黒の教団ってなんなんだ?
「メンバー全員が上級悪魔に匹敵する力を持ってると言われてるエクソシスト集団だよ。人間であることに誇りを持ち、人外の存在を決して許さない」
難しい顔で語る木場。補足するようにゼノヴィアが口を開く。
「我々協会も彼らとは相容れない存在ゆえに距離を置いている。情けない話だが、まともに相手をすれば組織の維持すら困難になるほどの被害を食らうのが目に見えているからだ。彼らはそれほどまでの存在と認識していい」
――っ! 一人ひとりが上級悪魔並みの力を持っているだって!?
この変人たちが? とてもそうは見えないけど……。
「さてさて、ご挨拶も住んだことですしぃ、さっさともう一つの仕事を終えてかぁえりましょうか」
「……任務開始」
博士とイングリットは頷き合うと、ふと動きを止めた。どちらからともなく顔を見合わせる。
「どぉちらがいきますかぁ? さすがに二人だと過剰戦力になりますからねぇ」
過剰戦力って……俺たち全員が掛かっても相手にされなかったんだぞ? それを過剰戦力呼ばわりって……。
いや、でも本当に上級悪魔並みの力を持ってるならそうなのか? いあやいや、そもそも上級悪魔見たことないから
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