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Monster Hunter ―残影の竜騎士―
3 「★★★★『毒怪竜ギギネブラを追え!』」
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いて近づいてくる。いつまでたっても洞窟から出てこない双子に不安になった2人は、足をエリア4へと向け歩き始めた。と、ちょうど向かっていた先から双子が転げるようにかけてきた。

「なんだ、お前たち遅かったな」
「たっ、たたたたた大変なんです兄さん!! どうしよう、こんなの予想してなかった!」
「にいちゃ! ネ、ネブラが!」
「どうしたんだ? ギギネブラは俺が倒したけど」
「え!? 更にもう1頭いたんですか!?」
「は?」

 気が動転して会話にならない。しゃがんで目線を合わせ、ぽんぽんと頭をたたいてやっと冷静さを取り戻した岬が口を開く。汀はきょろきょろと忙しなく空を見上げていた。

(一体どうした?)

「ぼ、僕たちが戦ってたギギネブラが!」
「うん」
「1頭じゃなくて、少なくとも3頭いたってことなんです! 非常事態です!!」
「は?」
「来た!! 来た!! 1, 2, 3, 4頭いる!!」

 汀が狂ったように叫ぶと、空を指差した。全員がつられて空を見上げる。
 曇天。重そうな雲から透けて見える日の光りは、凪たちに4つの不可解な黒点を見せていた。

「おい。おい、オイオイオイオイ!! なんだよこれ!」
「にいちゃああああああもうダメみー死んだこれ死んだああああ!!!」
「ああ、父さん、母さん、真砂さん。先立つ不孝をお許し下さい。もうダメだ。僕、死んだ」
「……集団リンチって、俺思うにあんまり良いことじゃないと思うんだけどなぁ…ははは」

 羽ばたきと共に天からやってきたのは天使か。

 否。

 その身に毒を秘めし怪しき竜。ギギネブラ原種たちである。


「これなんて無理ゲー?」


 呟きは蛮声に飲み込まれた。
 
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