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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
二十七話:洞窟のスライムくん
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住んでそうな場所にたどり着きました。
なんか、暖かいです。
話を聞くついでに、暖も取らせてもらいたいところですね!
どうせまた冷えるとは言え、ずっと冷えたままっていうのはやっぱり体に悪いからね!
住人らしきドワーフっぽい人に声をかけようとしたところで、その手前にいたスライムがこちらに気付き、ビクッとして口を開きます。
「うわっ!ぼ、ぼくじゃないよ!アイツだよ!ぼくは、わるくないよ!いじめないで!!」
一方的に捲し立てた後、下を向いてぷるぷると震えてます。
妖精の村のスライムくんとは、えらい違いだなあ。
足して割ったら、ちょうどいいのに。
同じ種族でも、結構性格って違うもんなんだね。
まあここは、未来のモンスター使いとして?
現役の、美幼女として?(ベラとの外見年齢差を鑑みて修正)
優しく、警戒をときほぐしてあげるべきだね!
にっこりと微笑み、語りかけます。
「だいじょうぶ、ですよ?わたしたちは、いじめたり、しません」
ドーラちゃんの優しい声に、気弱なスライムくんは恐る恐る顔を上げて、ドーラちゃんの(自称)真っ直ぐな瞳を、おどおどと見つめ返し。
「……ハッ。す、すみませんでした!フルートを取ったのは、ザイルです!」
急にピシッと姿勢を正して、きびきびと教えてくれました。
……あれ?
思ってたのと、違う……。
「ぼくが知ってるのは、以上です!あ!カギの技法なら、そこのおじいさんに、聞いてください!ザイルの、おじいさんです!」
話が早くて、助かるけども。
別に威圧したりなんか全くしてないわけだけど、この反応は、なんでなの?
……魔物の考えることは、よくわからん。
と、これがある意味、未来の縮図であったことになど、この時点では気付く
由
(
よし
)
も無く。
解
(
げ
)
せない気持ちを抱えながら、さっさと用件を済ませるべく、ドワーフのじいさんに意識を移す、ドーラちゃんなのでした。
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