戦う理由 @
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「あれが学校から一番近い『オーソン』やで。学園都市はオーソン多いからポイントカード作っとくとお得やよ♪ 」
「おぅ、サンキュー。つぅかあンだ、オーソン……」
「それとあれが『カメユースーパー』だにゃ〜。『晟やん』、寮暮らしだからサービスしてくれるぜよ」
「マジで? そいつあ、助かるぜ〜…仕送り少ねぇから節約しなくちゃあならねぇからな〜」
「お前は『能力者』だから支援金出るから心配しなくてもいいんじゃないか? あ、あれが『セブンズミスト』だ。日用品とか衣類とか、色々あるから便利だぞ」
「へぇ〜……充実してンなぁ〜この辺」
放課後。上条当麻、土御門元春、青髪ピアス、そして東方晟成の四人は学校近くを散策していた。その理由は……
「三人共、『道案内』サンキューな。何か奢るぜ」
「ヒュー♪ 晟やん太っ腹♪ ヒューヒュー♪ 」
「なら『サンジェルマン』のカツサンド奢ってほしいにゃ〜♪ 」
「少しは遠慮しろよ、お前等……」
「いいって。当麻も好きなの言えよ」
晟成の提案に遠慮のかけらも見せない二人にため息をつく上条当麻と笑って受け入れる晟成。
事の経緯は晟成が転校してきたその日の放課後であった。席が近く話も合った四人はすぐに打ち解け、晟成は『晟やん』というあだ名を三人(実際は二人)につけられた。
そしてすっかり打ち解けた三人に晟成は「学園都市を案内してほしい」と頼んだ。晟成は学園都市に来てまだ数日、都市の何処に何があるかもしらないのだ。三人は晟成の頼みを快く受け入れ、物語は冒頭へと繋がるのであった。
「しっかし……こう見てみると、あんまり変わらねェンだな〜。『外』も『此処』も……」
上条達に連れられ『サンジェルマン』に訪れた晟成は、出来立てのカツサンドを頬張りながら呟いた。
「世界で一番科学が発展している場所っつうからよ〜…何かロボットとかがウジャウジャいて、何もかんもがタッチパネルで操作ができる、みてェなとこだと思ってたけど……案外普通だな」
「まぁ、ロボットだったらいるけどな…」
「んあ?」
上条が指差す方向に目をやると………ドラム缶にキャスターをつけただけのような簡素なデザインの何かが動いていた。よく目をこらすと地面に落ちているゴミを拾っているのに気づいた。
「…………いや、違う。あれはロボットつぅより巨体ルンバだな……」
「ハハハ! そんなもんやって晟やん。僕の携帯電話なんてガラパゴスよ?」
「まぁ、世界最先端の科学都市っつってもさぁ……道は普通だし、自動販売機も中身が変なだけだし、授業も『能力開発』以外はおんなじだし、晟成もそんなに気にすることないと思うぞ?」
友人達の話を聞いている内に、
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