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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第03話
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がまとまらない。息も整わない。

「ふ〜、危なかった〜」

後ろから一夏の声が聞こえた。

「俊吾、いい試合だった。すごく楽しかったぜ!」

一夏が手を差し出す。俊吾もそれに答えようと手を伸ばすが、視界が急激にぼやけた。

「お…、…吾!………た!?」

体の平衡感覚までもが無くなり、バランスを崩す。そして、体が下に落ちていく。

下ってどっちだ…………?

俊吾は落ちながらそう思った。落下途中にISも解除される。

完全に意識が混濁している。何が何だか分からない。周りから悲鳴が聞こえる。

俊吾は一夏の叫びを聞きながら、意識を手放した。

◇   ◆   ◇   ◆

最初に目についたのは白い天井だった。そして、鼻につく消毒液の匂いがして、ここが保健室だという事が分かる。

「あれ……俺、試合してたはず…………」

と、そこで思い出した。

あぁ、俺は試合が終わったあと、意識が無くなったんだ。詳しいことはわからないけど、ここに運ばれたのだろう。

「何か一夏に悪いことしたな……」

おそらく、意識がなくなった俊吾をここまで運んでくれたのは一夏だろう。そんな気がする。
すると、誰かが保健室に入ってきた。その人物は千冬だった。千冬は俊吾が起きていることに気づき言った。

「起きたか……。あぁ、無理に体を起こさなくていい」

俊吾は体を起こそうとしたが、そう言われまた寝転んだ。

「……俺、何で意識が?」

「極度の緊張による疲れだそうだ。一日寝ていれば治る」

「そうですか……」

それを聞くと変に安心した。取り敢えず、変な病気とかそう言った類のものではないのなら、問題ない。
安心したせいか、少し眠くなってきた……。

「ISは待機状態になっている。ISについては規約があるから確認しておくように」

俊吾はそう言われ、首に違和感を覚えた。確認すると、五方星のペンダントがあった。これが黒天慟の待機状態らしい。
千冬は俊吾がペンダントに気づいたのを確認すると続けた。

「今日の試合は、上には好評だ。操縦二回目であそこまで出来るなんて素晴らしい、とのことだ」

俊吾は試合中もずっと疑問に思っていたことを口にした。

「あの、先生。何で俺が操縦二回目ってみんな言ってるんですか?」

「あぁ、それは一夏がそうだったから、お前もそうだと変な先入観があったのだろう」

「なるほど、そういうことですか……」

実質、操縦一回目なんだよな、俺。よく、あそこまで出来たもんだよ、ホント。

「そういえば、大海。お前、試合の途中でフォーマットとフィッティングが終わっていたことに気づいたか?」

「え、終わってたんですか?」

「やはりな……。丁
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