暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第03話
[7/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
がまとまらない。息も整わない。
「ふ〜、危なかった〜」
後ろから一夏の声が聞こえた。
「俊吾、いい試合だった。すごく楽しかったぜ!」
一夏が手を差し出す。俊吾もそれに答えようと手を伸ばすが、視界が急激にぼやけた。
「お…、…吾!………た!?」
体の平衡感覚までもが無くなり、バランスを崩す。そして、体が下に落ちていく。
下ってどっちだ…………?
俊吾は落ちながらそう思った。落下途中にISも解除される。
完全に意識が混濁している。何が何だか分からない。周りから悲鳴が聞こえる。
俊吾は一夏の叫びを聞きながら、意識を手放した。
◇ ◆ ◇ ◆
最初に目についたのは白い天井だった。そして、鼻につく消毒液の匂いがして、ここが保健室だという事が分かる。
「あれ……俺、試合してたはず…………」
と、そこで思い出した。
あぁ、俺は試合が終わったあと、意識が無くなったんだ。詳しいことはわからないけど、ここに運ばれたのだろう。
「何か一夏に悪いことしたな……」
おそらく、意識がなくなった俊吾をここまで運んでくれたのは一夏だろう。そんな気がする。
すると、誰かが保健室に入ってきた。その人物は千冬だった。千冬は俊吾が起きていることに気づき言った。
「起きたか……。あぁ、無理に体を起こさなくていい」
俊吾は体を起こそうとしたが、そう言われまた寝転んだ。
「……俺、何で意識が?」
「極度の緊張による疲れだそうだ。一日寝ていれば治る」
「そうですか……」
それを聞くと変に安心した。取り敢えず、変な病気とかそう言った類のものではないのなら、問題ない。
安心したせいか、少し眠くなってきた……。
「ISは待機状態になっている。ISについては規約があるから確認しておくように」
俊吾はそう言われ、首に違和感を覚えた。確認すると、五方星のペンダントがあった。これが黒天慟の待機状態らしい。
千冬は俊吾がペンダントに気づいたのを確認すると続けた。
「今日の試合は、上には好評だ。操縦二回目であそこまで出来るなんて素晴らしい、とのことだ」
俊吾は試合中もずっと疑問に思っていたことを口にした。
「あの、先生。何で俺が操縦二回目ってみんな言ってるんですか?」
「あぁ、それは一夏がそうだったから、お前もそうだと変な先入観があったのだろう」
「なるほど、そういうことですか……」
実質、操縦一回目なんだよな、俺。よく、あそこまで出来たもんだよ、ホント。
「そういえば、大海。お前、試合の途中でフォーマットとフィッティングが終わっていたことに気づいたか?」
「え、終わってたんですか?」
「やはりな……。丁
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ