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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第03話
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「弐式って事は壱式と言うかオリジナルがあるんですか?」
名前を聞いた瞬間の疑問に千冬が答える。
「黒天慟自体の開発は第二世代機の時から続けられていて、開発のコンセプト『膨大の量の拡張領域』が実現できなかったらしくてな。お蔵入りになったんだ。だが、大海と言う世界で二番目の男のIS操縦者が出てきて、拡張領域の方もラファールリヴァイブを元にリヴァイブよりも多い拡張領域を確保。それで、再開発プロジェクトが始まったわけだ。日本のラファールリヴァイブと言ったところだ」
「なるほど……」
大容量の拡張領域はフランスが一番最初に開発。それを真似て作られたのが黒天慟というわけか。
フォルムを見る限り、特に目立つものはないように思われる。が、特筆すべきものは色だろうか。黒を主張としたカラー、スラスターや腕の部分に入っている灰色の線、そして、見ていて気づいたがスラスターの形が普通とは違っていた。
「ほら、さっさと乗り込め。ただでさえ時間を押しているんだ」
機体の観察をしていると、千冬に促された。まだ、機体を見終えているわけではないが仕方ない。言われたとおり、俊吾は黒天慟に乗り込んだ。
「背中を預けるように。そうだ、あとはシステムが最適化をする」
カシュカシュと空気が抜ける音と共に、ISが体に装備されていく。全てが終わると、初めてISを起動した時のように情報が流れ込んできた。
見ている限り、異常はないな。
「ハイパーセンサーも問題なく作動しているな」
ハイパーセンサーのおかげで360度見わたすことができる。だけど、これちょっと気持ち悪いな。
「気分も大丈夫だな?」
「まぁ、ハイパーセンサーに慣れなくて少し気持ち悪いってくらいですかね」
「それだったら操縦中になれる。ほら、行け」
「って、フォーマットとフィッティングはしないんですか!?」
「そんなもの試合の間に行え。時間を押していると言っただろう」
「そんな無茶な……」
「いいから、行け」
そう言いながら睨むその目は、有無を言わさない目をしていた。
「わ、分かりました。あ、武器はどこにあるんですか?もう、拡張領域に入ってるんですか?」
「ああ、武器は全部拡張領域にインストール済みだ」
「了解です」
それを確認できれば、何とかなるだろう。
俊吾はカタパルトに足を置き、ピットゲートから飛び出した。
◇ ◆ ◇ ◆
「お、やっと来たか俊吾」
アリーナ中央に居る一夏がそう言った。俊吾は取り敢えず、一夏と一緒のアリーナ中央に行った。
「悪い悪い、今さっき届いたばかりだからさ」
飛びながらそう言ったが、いまいち空を飛ぶ感覚がまだ掴めないな。
「って
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