暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第03話
[1/11]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
さて、時は流れ、俊吾のIS適正試験が始まる数分前。俊吾は、既に第三アリーナのカタパルト控えにいる。だが、問題が発生していた。
「IS来ねぇ……」
予想はしていた。確かに、昨日の時点で予想はしていた。遅れるんじゃないかって。織斑先生の話を聞いている限り、完全に時間足りないよなって思ってました。
「はぁ、一夏も待ってるし、何か悪いなぁ」
というか、さっきから山田先生の声がスピーカーから聞こえるんだが。
内容はというと「何で来ないのぉ……予定時間過ぎてるのにぃ…………織斑君の時と一緒ってどういう事ぉ…………」などなど。不安にさせる内容しかない。
しばらく来そうにないし、一夏に戻ってもらうように山田先生に言おうか。
「山田先生〜」
突然のびっくりしたのか、スピーカーから「ひゃっ!」という声が聞こえた。どんだけ、焦ってるんだよ……。
「お、大海君、どうしました?」
焦ってるのは無視して話を進めるか。
「俺のISしばらく来そうにないし、一夏に一回カタパルトに戻るように言ったらどうですか?」
「た、確かに、しばらく来そうにありませんし……そうしましょうか。織斑先生」
麻耶は千冬に確認するように名前を言った。
ちなみに、織斑先生は俺の付き添いみたいな形で、俺と一緒にカタパルトに居る。補足だが、篠ノ之さん達は一夏側のピットです、はい。
「……それも、致し方ないか。山田先生、お願いします」
「分かりました」
カチャカチャと操作している音が聞こえる。一夏のISにつなげているのだろう。
「織斑先生。流石に無理があったんじゃないですかね。俺の専用機の準備」
「昨日の時点で完成度が5割と聞いていたが……」
「それで完成させるって言った奴アホなんじゃ……」
「まぁ、あいつらが完成させると言ったんだ。完成させるだろう」
「そういうもんですかね……」
スピーカーから麻耶の声が聞こえる。
『織斑君、時間が空きそうなので、一度カタパルトに……』
―――ピピピ
電子音が鳴り響いた。おそらく、連絡用の電話の音だろう。
『あ、ごめんなさい。ちょっと待ってくださいね!』
麻耶は一度、一夏との通信を切って電話に出た。
『はい、こちら第三アリーナです。はい……はい…………っ!……分かりました!』
何だ?何か嬉しそうな声が聞こえたが……。
「大海君大海君!来ました!大海くんの専用機が届きました!」
麻耶がそういうのと同時に、コンテナが運び込まれてきた。大きさは2メートル半くらい。これにISが入っているのだろう。
俊吾がそう思うと、コンテナのハッチが開いた。
『これが大海くんの専用機『
黒天慟
(
こくてんどう
)
弐式』です!』
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ