第二話 山猫と龍使い
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応は聞かんとあかんやろう。
うちの質問に悲しそうな顔をしながら、キャロはポツリポツリとその身に起こった境遇を話し出した。
その話は、原作通りの話で、話聞いているうちに皆が静かになってしもうた。
「キャロちゃん、偉いわ、今までよく我慢したわ」
にこやかに、キャロを抱きしめて背中と頭を撫でてあげると、キャロが泣き始めた。
「グスグス、寂しくて、怖くて、お家に帰りたい……」
「大丈夫や、うちらがおるから、安心せいな」
「えーん」
キャロは可愛いの、妹みたいや、フェイトはんが、親馬鹿に成るのも判らへん訳やないわ。うちも連れて行きたいぐらいや。
暫くして、泣き止んだキャロのお腹が“グー”って鳴って、非常食でも食べさせようと、目を離した瞬間。
「キャロちゃん、お腹すいたでしょう此でも食べてね」
「ありがとうございます」
ギャー、ちと目を離した隙に、シャマルがキャロにサンドイッチを渡してしもうた!
「キャロちゃん、だめーや!!」
「えっ????」
何故だけ判らない顔をするキャロ、しかし一歩及ばす、一口食べた瞬間、泡を吹いて倒れてしもうた!!!
「キャロちゃん!!!!」
直ぐに、解毒の護符と、体力回復とかありったけの護符で治療や!!!
「取りあえず、キャロちゃんの容態は安定したけど、ぎょうさん胆が冷えたわ」
うちらの前には正座して膝の上に石を乗せたシャマルの姿がある。所謂江戸時代の拷問の姿や、石はそこいら辺の石をシグナムに紫電一閃で切断して作ってもろうたで、シャマルの殺人未遂には、それぐらいせにゃあかん。
「さて、シャマル、アレは何や?」
うちが凄みながら質問するが、シャマルは、質問にキョトンとしながら答える。
「え、あれは、みんなで食べようと思って作った、サンドイッチですよ、このちゃん、それよりこの石、退けてくれませんか?」
シャマルの言い分を無視して、再度質問や。
「で、何を入れたんや?」
「単にパンにハムやソーセージや野菜を入れただけですよ」
シレッと答えるシャマルやが、そんな訳あるか!
「それで、意識不明の重体になるわけありゃへんやろうが、それ以外に何を入れたんや」
「えー、それ以外は、マスタードが無かったから代わりに、舌に来る刺激が程良い“テトロドトキシン ”を入れただけですよ」
「河豚毒やんか!!ザッフィー石追加や!」
「このちゃーん、重い、重いです〜〜〜〜〜!!」
アホや、アホ過ぎる、何でサンドイッチで河豚中毒にならにゃあかんのや。
「他に、やばい物作らなかったやろうな?」
「ないです〜〜〜〜〜、あとはアーモンドミルクプリンぐらいです〜〜〜〜〜〜〜〜!」
クーラーボックス開けると、アーモンド臭が異様にする、判
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