第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第51話:迷惑度がハンパない
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(コーミズ周辺)
シンSIDE
大まかにだが、これまでの経緯を説明してくれるマリーさん。
「そんな訳で私の仲間がピンチってるのです! つべこべ言わず助けるのに協力してくれませんかお父さん?」
目の前に辛うじて生き残った数名の兵士が居るのに、最早眼中にない様子。
「別に……つべこべ言わないけど……まだそちらが解決してないんじゃねーの?」
「や、やはりお前達は、あの戦士の仲間だったんだな!? 完全に不審人物じゃねーか!」
協力を要請されたリュカさんは、残った兵士達を指さしトラブルを指摘する。
「ちっ……うっさいモブ共ね! ゴチャゴチャ叫いてると、私のメラゾーマで真っ黒にするわよ!」
「わ、我らは栄えあるキングレオ兵! テロリストの脅しには決して屈しない!」
う〜ん……どうやら真面目な兵士達みたいだ。
マリーさんの言い分とは違う気がする。
「悪いが俺達はテロリストではない! テロを行っているのは、お前等の王だろ……俺達は奴を倒しに来たんだ」
マリーさんでは問題が大きくなると感じたウルフさん。
颯爽と前に出て兵士達を説得する。
「くっ……へ、陛下にお仕えするのが兵士の勤め! お前等の言い分を鵜呑みにする事は出来ん!」
まぁそうなるだろう……真面目に兵士をやっているけど、善悪の基準はそこにはないのだから。
結局倒すしかないのだろうか?
「では、君たちはここで俺達が事をなすまで、大人しくしていてくれ……ラリホー!」
「うっ……」
残った兵士達が一斉に倒れ眠りに就く。
「さ、流石ウルフさん! 血生臭い事をせずに問題を解決しました!」
既に何人もの死者を出している事には触れず、ウルフさんの状況に沿った判断を称え、遠回しにマリーさんの行いを注意する。
「だって仕方ないじゃん! 私は攻撃魔法以外使えないのだから……しかも親の血を強く引いてて、魔法力が大きいから手加減も出来やしない! だったらいっその事、何が起きたか解らない程一瞬であの世に送った方が良いじゃない! 苦しまなかったんだから、それで良いじゃんか!」
やべー……何だこの一家は!?
段々難易度が高いキャラが現れるよ。
リュカさんも厄介だけど、この娘の迷惑度はハンパないよ!
我々の行く手を遮る兵士達(少数)が眠りフリーになったところで、キングレオ城へと歩を進める。
このとんでもない状況に、何か明るい話題がないかと頭を悩ませていると、リュカさんが娘さんに向けて、先程の件を注意し始めました。
「マリー……お前が吹き飛ばした人達にも、帰りを待ちわびる家族があり、各々人生が存在するんだぞ! もう少しやり方ってのがあっただろうに……」
「しょ、しょうがないじゃん……咄嗟の事だったんだ
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