第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第51話:迷惑度がハンパない
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を探す為、出立するのが当然なのでは?
「しない。近場の町か村に家を買い、ビアンカとひっそり暮らす! ビアンカが居れば時代や世界など関係ない!」
えぇぇ……元の時代に帰る事をボイコットしちゃうの!?
「ほら。だからヒゲメガネは一考を案じたの! お母さんを“世界補平和にする”事の重要地点に送り込めば、ズボラ王も渋々ながら世界を平和にする為、この時代の勇者等に協力するだろうって!」
そして、その通り俺等と冒険しているリュカさん……ヒゲメガネさんて頭脳派?
「はぁ……ヒゲメガネの奴ぅ……今度会ったら絶対殴る! あの髭を右半分だけ引っこ抜く!」
「ですからリュカさん、アリアハンにあるエレベーターって言う装置の提供をさせましょうよ!」
「おやウルフさん……国王筆頭書記官殿はアリアハンの便利装置がお気に入り?」
「そうなんだマリー。今回の詫びとして、リュカさんからアリアハンへ脅しかけてほしいんだ!」
「ダメだよウルフ。今回の件でヒゲメガネに何かを強要する気はない!」
……アリアハンというのはリュカさん達の時代の国なのだろう。ではヒゲメガネさんとはどういう関係なんだ?
「どういうことですかリュカさん!? 今回は何もお咎め無しで許しちゃうんですか?」
「そうじゃない。そうじゃないけど、何らかの技術提供すれば、今後も一方的に迷惑掛けても許される様な、そんな状況を造りたくないだけだ」
「し、しかし……グランバニア王を勝手に異時代に召喚させておいて、咎め無しというのは……」
「別に咎めないとは言ってない。事ある毎に今回の騒動を持ち出して、奴等の立場を弱めて行くんだ! 代替わりして僕程強硬的になれない奴が国王になっても、今回の事を歴史的な重罪として語り継げば、アリアハンより立場を上にする事は可能だ!」
「なるほど……ティミーさんではヒゲメガネに勝てませんもんね! でも今回の件を持ち出せば、奴等も弱腰になりかねない……流石陛下! 先の事まで考えてるぅ〜!」
ティミーさんて誰だろう……会話の流れからすると、リュカさんの跡を継ぐ予定の人物だろうな。
でもその人じゃヒゲメガネさんに勝てないって事は、父親のリュカさんより幾分かはまともな人間なのかもしれない……
俺はトルネコさんやブライさんに視線を巡らせる。
お二人もリュカさんを取り巻く環境に興味があるみたいなのだが……
もう既にキングレオ城が目の前な為、質問する事を憚っている。
リュカさん達をタイムスリップさせる事の出来るヒゲメガネさん……
そのヒゲメガネさんと関わりのあるアリアハン……
リュカさん達の故郷はグランバニア。
凄い力を持っているのはアリアハンみたいだけど、それ以上の存在なのがグランバニアのリュカさんみたいだ。
知りたい……彼
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