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ドン=パスクワーレ
第二幕その五
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レだった。
「離婚だ、離縁だ、絶縁じゃ!」
「それでは奥様」
「ええ」
 彼が喚くのをよそに平然と部屋を後にするノリーナだった。残されたのは老人だけであった。
「とんでもない女じゃ」
 今更ながらこう言うパスクワーレだった。
「わしはどうすればいいのじゃ・・・・・・んっ!?」
 ここで彼は床にあるものを見つけた。それは手紙だった。
「あいつの手紙か?」
 ノリーナのものだとすぐに察した。それでその中を読んでみると。今度は使用人達と同じく右に左に慌しく動き回ることになってしまったのであった。
「今度はこれか!」
 手紙を読みながら絶叫するのだった。

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