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少年は旅行をするようです
少年は加速するようです Round1
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ウ?いい加減残るわよ?」

すいませんでした………。」

「全く……!≪スティンガー・スティンガー・パラライズ≫!!」
カカカン!
「おっと、危ないわね。≪ランス・プロビネンスト≫!」


何とも締まらなくなったが、そこは冷静なパートナー達が戦い始めてくれた。

ビルの上から乱射される針軍を避けつつ、ビルの間を三角飛びで昇って行き、剣で斬り掛かる。


「お前さんのパートナー、凄いな………。」

「そっちこそ、大変みたいで………。」


はぁ、と二人同時に溜息をつく俺達。漢魂(ブラザーソウル)を分かち合った仲として、今は戦う気が起きない――

と言う事で、それぞれ友録を済ませる。

そして、あちらの決着がついた後を考え、戦場から離れるのであった。

………
……


―――【YOU WIN!!】

「あ、勝った。」

「Lv1がLv5に勝っただと………。マジで何モンだ、お前のパートナー?」


30分後、双方のHPが残ったまま、決着がつく。

ノワールは60%残っているのに対し、ティー・レンジは40%強も残っていた。

ノワール相手に、遠距離の赤系が40%も残っている事に驚く。レベル差が付くとこうまで違うのか。


「ハハッ、結構楽しかったぜ!また遊ぼうな!」

「うん、また今度な!」


手を振ると、フッと目の前が暗くなり、居間に戻される。

本当の初戦―――戦わなかったが―――は、思ったよりも楽しいものとなった。"俺は"。


「ク、ククククククク………あの牝狗…………。

私を辱めた罪、償って貰うわよぉ………?」


・・・隣に座るノワールは、相手を倒し切れなかった事に物凄い不満を覚え、

重力魔法かと思うほどのプレッシャーを放って来る。


「シュウ!!」

「はぃいっ!」

「次、行くわよ!!」

「サー・イエッサー!!」


・・・・今日は、長くなりそうだった。

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