少年は加速するようです Round1
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「……………………………。」(ビキビキビキビキビキッッ
「あ、あははははは………よ、よかったじゃないか。ほら、相手Lv5とLv4だ。」
「…………そうね、気晴らしにするには良いわ。」
不機嫌オーラを全力で迸らせ、地面にヒビを入れんばかりに歩いて行く。
生身だったら、既に敵の前まで行って肉片が二つ転がっている事だろう。
とか思っていると、道路に仁王立ちした姿が一人見えて来る。
「Lv1が二人組んで何をしているかと思えば……ひょっとしてニュービーか?」
「ええ、ええ、ひょっとしなくても初心者よ。このゲームを知ったのはつい一時間前よ。」
前に立つ黄緑色のアバター・・・Lv4"ラクト・エンテファー"は、それを聞いて、ケタケタと笑う。
その間、俺はもう一人の"ティー・レンジ"とか言うアバターの姿を探すが、影すらも見えない。
おのれ、いつもなら気配で探知出来るモノを。
「いやいや、すまなかった。であれば……さっさと済ませてしまおうか。」
――――チュンッ!
向こう3〜400mに光を見、瞬時に回避する俺とノワール。その間を、妙に長い銃弾(?)が飛んで行く。
普通ならしっかり見える物が・・・動体視力も落ちてるらしい。
「避けた……だと?」
「フン、こんなの朝飯前よ。」
ラクト・エンテファーは銃弾を避けたのを見ると、それまでの余裕を一切消し妙な構えを取る。
改めてみると、手足も妙に長い。そして―――
「まぁいい、所詮はLv1。Lv4の俺に勝てる道理は……無いッ!!」
掛け声とともに、ジャキッ!と腕がバラけ、螺旋状になる。
手に現れたそれは、ま、まさしく・・・・!!
「ド、ドリル!ドリルだぁ!いいなぁ、いいなぁ。羨ましいなぁ!!」
「お、おう?そうか?」
「うんうん!やっぱりカッコいいよね、ドリル!漢の武器って言ったらドリルだよね!!」
「そ、そうか、分かるかお前!いやぁ、俺も自分の武器がこれだって分かった時は小躍りしたもんだ。」
と、敵さんとキャッキャやっていると、ラクトの足元に10cmもあろう針
――恐らく先程の銃弾だろう――が突き刺さり、俺の足元には槍が数本突き刺さる。
「いつまでやってるの!!」「いつまでやっているっ!」
一つは俺の後ろから、一つはビルの上から聞こえてくる。
どうやらもう一人のスナイパー(?)、ティー・レンジは、痺れを切らしてこちらまで来たようだ。
「ラクト!貴様敵と話している暇があったら、その無駄な腕を一回でも多く突き刺せ!!」
「む、無駄とはなんだ無駄とは!」
「そーだそーだ!ドリルは漢のたまs「シュ
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