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少年は旅行をするようです
少年は加速するようです Round1
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バターと違い、物語に出て来るような妖精だった。


『あなたが、主?よろしくね。』

「しゃ、喋るとは!!コホン。よろしく、えっと……?」

『名前は無い。主が付けると良い。』


言うと、名前を入れるボードが現れる。

・・・・これやっておかなかったら、知らん人との対戦中にまったりする事になったのか。危なかった。


「……じゃあ、折角だし。」
Pi Pi Pi Pi
『O、U、C、A。オウカ。……綺麗な名前ね、気に行ったわ。』

「ありがと。それじゃ、オウカ。お前って何が出来るの?」

『リストに追加されてる筈。見れば分かる。』


言われるままに見ると・・・なるほど、技が3つほど増えてる。

速度と攻撃力を上げる"ブースト"、防御力を上げる"シールド"、ビームを撃つ"テンタル・カノン"。


「(言葉も通うし、指示通りに動く……これはいいな。

100%溜めないと召喚できないけど、実際に使うのは30%ちょっと。

徐々に減ってもいないし……無制限フィールドでも十二分に役に立つ。)」

『主、何か命令を。』

「あ、ああ、そうだな。ノワ……ラギアー。」

「はいはい、なにかしら〜?」

「ちょっと必殺喰らってみて欲しいんだけど。」

「あー、そうね。どの程度ダメージになるか分からないものね。」


ノワールの攻撃も受ける羽目になりそうだが・・・仕方ないか。自分の武器は正確に把握しないとな。


「では。≪テンタル・カノン≫!!」

『はぁぁぁぁぁぁ!!』
キィィィィィィィィ――――!


オウカの手のひらが合わさり花びらとなり、中から大砲の筒が出て来る。

そして3秒程のチャージの後・・・


『やあ!!』
ドォォォン!!
「キャッ!」


身の丈に似合わぬ太い光線――と言っても直径1m程だが――が、ノワールを襲う。


「………そんなに痛くない、わね………?」

「みたいだな。」


HPバーを見ても分かる通り、直撃したにもかかわらず10%弱しか減っていない。

そして必殺ゲージの方は・・・・召喚と同じく、30%程減っている。


「割に合わない、な?」

『うぅ……。』

「そうね。………?…………!あらあら、これは。」


"ブースト"か"シールド"を試そうかと思った所、ノワールの変化に気付く。

動いていない。全く、動いていない。既に、5秒以上。


「………この必殺、当てれれば凄く強いな。」

『ど、どう?凄いでしょう!』

「…………≪バラッド・ランス・ライトネス≫!ふ〜む、こっちは必殺も使えないのね。

っとと、やっと動けるわ。」

「効果時間7
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