少年は加速するようです Round1
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
――!と意識が戻され、地面に足が付く。
自然、目線が下に行き、足が目に入る。そこに見なれた足は無く、あったのは若干紫がかった、
軽装甲に覆われた細い足。
手を見てみると、右には20cm程の長方形の板が付いており、左には直径30cm程の円盤が付いている。
そして何よりも。
「小さい、わね……?」
「ああ、小さいな。って、いつの間に。」
隣を見ると、そこには黒に近い蒼の、俺と比べると随分長身のアバター。
簡素な鎧に身を包み、女武将と言った佇まい。
何より目を引くのが、背中にある、翼を模した十二本の槍。加え手に持っているのは、蒼い炎を纏った剣。
「どうする?一回、戦る?」
「うんにゃ、初回は確認に勤しみましょうや。"ラギア・レリクト"さん。」
「了解よ、"ティアシェ・フェアリィ"さん。」
双方のアバター名を言いつつ、5m程離れる。
えーっと、技は・・・えいやっ!と拳を繰り出す"パンチ"。そいやっ!と放つ"キック"。
それと、右手の長方形から・・・おお、剣が出るのか。20cmだが。
左手は―――円盤がガシャッと四方に開いて、盾になる。
必殺は・・・"召喚"。可愛らしい妖精を召喚。・・・・・・・以上。
「(………パイルバンカー程度にしか使えない剣、ちっさい盾。
恐らくポテンシャルの殆どを、妖精に使ってるんだろうな。)」
考えつつそこら辺を攻撃しまくっていたので、必殺ゲージは既に70%程溜まっている。
早速だが、使ってみるか。
「≪サモン・フェアリィ≫!!」
・
・
・
・
・
・
あれ?出てこない?ま、まさか必殺ゲージが足りない?
いやいや、70%溜まってるんだぞ?まさかこの妖精さん、格ゲーの超聖杯・5スペルカード・300スキル
ヒートブラスト―――全ゲージ消費技レベルの技っちゅー事か?
まさか条件満たさないと出て来ないとか言わないよな?
「(とにかく、100%溜めようか。)」
ドガガガガガガガガ!
と、俺がチマチマやってる間にも、ノワールは炎剣をぶっぱなし、槍を投げたり、空中に待機させてコンボ、
更には槍にズドーーン!と雷を落としたり。
・・・いいなぁ・・・楽しそう・・・・・。
「(い、いやいや。まだ可能性を捨てちゃいかん。)よし、今度こそ。≪サモン・フェアリィ≫!」
―――キュリィン ポフン
「おぉおお、出た!!」
目の前に、15〜7cm程かと思われる小さな人型が現れる。
花びらを模したと思われる服、雪の様な白い肌、大小二対の羽。
ロボットの様なデュエルア
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ