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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
023
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 マザーゴーレム、ゴーレムを生み出そうとしています!」

 ソルダが報告をするのと同時にスクリーンに映るマザーゴーレムに異変が起こった。

『………』

 ギギギギッ!

 マザーゴーレムの体が生えている岩の塊、蜂の体でいう腹部の表面にいくつもの膨らみができたかと思うと、そこから通常の大きさの蜂の外見をしたゴーレムが生まれ出た。

「ちょっ!? ちょっと待てよ! 何でいきなりガキ生んでるんだよあの蜂は!? この宙域にアイツのエサになりそうなものなんてなかっただろ!?」

 ゴーレムを生み出すマザーゴーレムを見てエイストが叫ぶがそれをフィーユが否定する。

「いえ……。あのマザーゴーレムが出現した時、出現に居合わせた一隻の軍艦が撃沈されたとの報告がありました。恐らくは……」

「その軍艦を喰ってガキを生んだってことか? あの女王蜂は?」

 ハジメが冷や汗を流しながら呟くエイストの言葉を聞いていると、いつの間にか横に立っていたファムが耳打ちしてきた。

「ハジメさん……。これはちょっとマジでヤバいですよ。手遅れにならないうちに早目に倒したほうが……」

「分かっています。僕とシヤン大尉は機体に乗って出撃。他の人達は戦闘体制のままここで待機してください」

 ブリッジのメンバーに指示を出すとハジメはサイクロプスがある第一格納庫へと向かった。



「おいおい! 何だよアレは!?」

「これは……凄いですね……」

 それぞれ機体に乗って出撃したエイストとハジメだったが、二人は前方に広がる光景を見て思わず驚きの声をあげる。

 ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ!

 ハジメとエイストが乗るサイクロプスとオルトロスの前方には蜂の外見をしたマザーゴーレムの姿があり、その周囲にはすでに百匹近いゴーレムの兵隊蜂が女王蜂を守っていた。しかもこうしている今も、マザーゴーレムが何十体もの新たなゴーレムを生み出そうとしているのが見えた。

「俺達が出現するまでニ、三分くらいしか経っていないだろうが!? それでこれかよ?」

「これは本当にここで何とかしないとまずいですね」

『イレブン少将。シヤン大尉。軍本部からそちらに向けて迎撃艦隊が出撃したとの報告がありました。しかし到着するまで今しばらく時間がかかりますので、それまでイレブン少将とシヤン大尉の二人だけで何とかもたせてください』

「はっ! 言われなくてもこちらは最初からそのつもり……って! 何だありゃ!?」

「シヤン大尉? 一体どうし……えっ!?」

 コロネル大佐からの通信に答えてオルトロスに戦闘態勢をとらせようとしたエイストが目を見開いて叫ぶ。何事かと思ったハジメがエイストの視線の先を見ると、マ
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