暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick29_暗殺だよ
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る」

全く同じ装置を宗像は自分に付けた。

「この爆弾は連動していてね。片方の生体反応がなくなると、
 もう片方が爆発する仕組みになってるんだよ。

 だから、空間移動(テレポート)で彼の爆弾だけ移動させると僕が死ぬ。
 風紀委員が人殺しはいけないよね?」

「わたくしの能力までご存知でしたの?」

「もちろん。さっきの戦いで銃を無効化していたのも遠くから見たいたし、
 ある友人からも君の事を聞いていてね。
 第177支部の空間移動者(テレポーター)は優秀だとさ」

「・・・・・それは光栄ですわね」

言葉とは裏腹に苦虫を噛んだような顔をした。

「さて、そこのお前。こいつ(信乃)を奥に運んどいてくれ。手錠はしてあるし
 完全に意識はない。あと、剣は抜くな、出血が増えて下手に死んだら困る」

「ひ!?」

声をかけたのは気絶していたはずのビックスパイダーの一人。
一人だけ早く意識を取り戻していたが、巻き込まれないように動かずにいた。

宗像はそれを簡単に見抜いて、その男に命令する。

「早くしろ」

「は、はい! わかりました!」

「君たちも分かってるだろうけど、下手に動かないでね。殺すよ?」

「く!」

御坂たちは身動きができず、信乃が奥の部屋に連れて行かれるのを見てるしかなかった。

「どうするつもり? あんな怪我の信乃にーちゃんを奥に連れて行って!?」

「なに、簡単なことだよ超電磁砲(レールガン)
 あいつはただの人質だ。用事はお前にある。


 ゲームをしよう。殺しあいという名のゲームをな」



つづく

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