第二十一話 決着 中編
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続するのは流石におかしいな、……それに、これになる度に頭が痛い)
それが御神流奥義之歩法神速と呼べる一歩手前のものだという事を遼は知るよしもなかった。
それが技とも知らずに悩む遼に、後ろから声がかけられる。
「シグルドさん!」
遼は振り向く。
そこには高速で近づいてくるなのはとフェイトの姿があった。
「フェイト!? フェイト、フェイト〜!!」
フェイトに気づいたアルフがフェイトに抱きつく。
「なのは、それにフェイト、……もう良いのか?」
アルフの頭を撫でながら、フェイトは答える。
「はい、私は、自分の手で決着をつけたい」
「……そうか、なら良い」
「あの〜?」
二人が真剣な面持ちで話す中、なのはが遼に声をかける。
「どうしたのじゃ?」
「なんでユーノ君お顔真っ赤にして、シグルドさんに抱きかかえられてるの?」
なのはがそう言うので、フェイトもユーノの顔を覗き込む。
確かにユーノ顔は真っ赤に染まっており、変な汗もかいている。
「ああ、ちょっとこやつには仕事を頼んでおってな、それ故に動けぬから我がこうして抱えておるのじゃ「あ!?」、ん? どうしたのじゃフェイト?」
先入観からかなのはには見えなかったそれが、フェイトには見えた。
ユーノの頭の所に、遼の胸が押し付けられている。
『シグルドさん! む、胸がこの子に当たってます!』
『……おお! 本当だ、全く気がつかなかった!』
遼は自分の今の状態をやっと正しく認識する。
「すまぬなユーノ、もう良い、十分なできじゃ」
そう言ってユーノを解放する。
ユーノはやっと解放されて、安堵のため息をつく。
けれど、すぐに遼の状態を思い出す。
『ちょっと、まだ骨がくっついた程度しか回復できてないけど本当にいいのかい?』
『よい、奴程度の塵芥にはこの程度で十分じゃ』
そう言って遼はレイに向き直る。
「すまぬな、雑談は終わりじゃ」
「は、遺言の間違いだろ」
レイはずっと遼たちが話終わるのを待っていた。
その隙をついてもよけられる事はわかっていたし、何よりフェイトを傷つけたくなかった。
「フェイト、君まで俺の邪魔をするのか?」
レイが悲しそうにフェイトを見つめる。
「レイ、あなたは私の大切な兄妹、けど、私は何も知らなかった……、だから、教えて欲しい、どうして、母さんを殺したの? どうして、こんな酷いことをするの?」
「…………教えたら、手伝ってくれるのか?」
その問にフェイトは首を横に振る。
「いいえ、全てを知った上で、あなたを止めます」
「………………そう、
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