追想〜這い迫る白〜
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間はそう珍しくない。
ガシャン!という音を合図に展開が始まる。五本の指が手の甲に向かって折り畳まれ、手のひらの中心に穴が空き、どんどんと広がっていく。螺旋回転しながらその形は徐々に銃身らしい円筒形態になり、最後、遂に超大口径の銃・・・・・・・いや、銃と呼ぶのもおこがましい化け物が完成した。
「・・・・・・・すごい」
四七式肉体改造兵用滑口砲。それが、ダインの左腕の真の名だった。
「ッ、オオオオオラァァァァァァァ!」
ズドォォォォン!と、銃の限界を越えた量の火薬が撃発し、膨大な煙を上げながら基地全体を揺さぶった。巨大な質量を持った砲弾は瞬時に音速を越え、通路の壁の耐久力を跡形もなく消し飛ばしていた。そこには、かの怪物の破壊力を物語るかのように大穴が空いている。
「よし、行くぞ!」
今度はペイルライダーを先頭に、新たに出来た道を駆けていく。・・・・・・が、
「どちらに行かれるのですか?」
白い絶望は、まだまだ彼女達を手放す気は無いらしい。
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