第十四話 各々の主義
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オーブは弾除け扱いとして最前線に立たされる羽目になるだろうからこそ。
「いいか!敵MSを一機ずつ、確実に落とすんだ!連合に後始末を押し付けるなよ!!」
「……了解しました。MS隊、全機発進を準備させろ。発進するまで今出ているMS隊に無茶はさせるな」
彼らは所詮、軍人と政治家。意見が相容れないのは当然のことだ。何せ、見ている視点が違うのだから。
◇
「敵部隊の増援が来たぞ。各機、注意しろ!」
アスランがフェイス指揮官としてミネルバパイロットに警告する。
『言われなくてもッ!』
シンがやって来る敵部隊に突撃し、ビームサーベルで次々と切り落とす。突出し過ぎたインパルスを囲い込みムラサメやアストレイもビームライフルでインパルスを落とそうとするがショーンやデイルも援護の為に突貫してきた。
ショーンはビームライフルを、デイルはジャイアントバズーカで牽制するように放っていく。当たる数は少ないが、回避するためにインパルスから距離を取らざる得ない。
『シン、無茶すんなよな!?』
『こんなくそーッ!?』
危なげな所を見せながらも必死に三機のフォローに回るアスランとクラウ。アスランはセイバーの火力にものを言わせて敵を薙ぎ払う。アストレイやムラサメもその火力の高さに迂闊に攻め入ることが出来ずにいた。
マーレは遠距離砲撃やミサイルを使い艦隊を牽制する。艦隊の攻撃は狙いが甘く、マーレはやすやすと避け、次々と弾薬を使い果たしながら落とそうとする。
そして、ミネルバが突破口を得るためにタンホイザーを起動させる。
『チッ、シン、ショーン、デイル!射線から離れとけよ!巻き添え喰らうぞ!』
一番戦線から離れているマーレが突出している三人に忠告する。アスランが収束ビーム砲を放ちムラサメやアストレイを遠ざけ、退路を作る。そして、艦隊へ向けてミネルバが照準を合わせた。
『タンホイザー、てェ―――!!』
爆発が起こる。しかし、それは艦隊を薙ぎ払ったことによるものではなく、発射寸前のタンホイザーが撃ち抜かれたことによって起きた爆発だった。
「何だ!?」
『敵のMSの接近を許した覚えはないぞ!?』
『……やはり来たか』
アスランが驚愕し、マーレが敵の接近を見逃してしまったのか自分を叱責し、クラウが誰にも聞こえない程度に小さく呟く。
空を背にし、自由を冠する天空の断罪者ともいえる存在。
「フリーダム!キラなのか!?」
『三時の方向より艦接近。これは、アークエンジェル級です!』
大天使の名に相応しい純白の戦艦が介入する。そして、肩に獅子のエンブレムをしたストライクルージュが現れ、突然の宣言を行う。
『私はオーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハ!
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