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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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「なぁ、ちょっといいか?」
最初の授業が終わり、休憩時間となって教師が教室から出ていくと、一人の男子生徒がハジメに話しかけてきた。
「君は?」
「俺か? 俺はカーネ・リヴァーレ。知っての通りお前と同じクラスのクラスメートだ。よろしくな」
カーネ・リヴァーレと名乗った男子生徒は、ハジメと同じ十五歳くらいの明るくて人懐っこそうな感じの青年で、金髪を短く切り揃えており耳には髪と同じ色の犬の耳が生えていた。
「こちらこそよろしく。それでカーネ君、一体何の用?」
「リヴァーレでいいって。それよりハジメってさ、そこにいるファム先輩が専門医としてついているってことはサイコヘルムなんだよな?」
「うん。そうだよ」
「やっぱり! じゃあさ、お前ってばもうアンダーギアに乗ったことがあるのか?」
ハジメが答えるとリヴァーレは瞳を輝かせて顔を近づけて聞いてくる。
「アンダーギア? ま、まあ一応乗ったことがあるかな……?」
本当はアンダーギアどころかマスターギアに乗ったことがあるのだが、流石にそれを言うわけにもいかないためハジメは適当に言葉を濁して答える。
「そっかぁ……。もうアンダーギアに乗ったことがあるなんて羨ましいよな……」
リヴァーレは心からの羨望の目でハジメを見つめる。その目に興味を覚えたハジメも彼に一つ聞いてみることにした。
「リヴァーレって、アンダーギアが好きなの?」
「ああ、大好きさ! 巨大ロボットなんて男のロマンじゃないか。俺、アンダーギアのパイロットになりたくてこの士官学校に入学したんだ」
リヴァーレが胸を張って答えると、他のクラスメート達が彼の姿を見て小さく笑う。どうやら彼のロボット好きはクラス中に広まっているらしい。
「僕もロボットは大好きだよ。乗って操縦するとまるで自分が自分を越えた力強い存在になれたみたいで凄く興奮するんだ」
ハジメが初めてサイクロプスに乗ったときの感想を言うと、リヴァーレは興奮したのか頬をわずかに赤くして何度も頷く。
「本当か!? やっぱり凄いなサイコヘルムってのは。ウチの学年にも何人かサイコヘルムがいるんだけど、そいつらってばすぐに専門医とどこかに行ってしまうから、こうして話ができたのは始めてだぜ」
「そうなのですか?」
ハジメがリヴァーレではなく自分の隣に座るファムに聞くと彼女は首を縦に振って答える。
「ええ、そうですよ。強力なサイコヘルムは能力が不安定なことが多くて、一日に何度も検査をすることがあるんです。ハジメさんは能力が安定してますから検査は一日に一回するくらいでオーケーですよ」
「そうですか。……サイコヘルムっていうのも大変なんだな」
「なに他人事みたいに言っているんだ
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