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ヘタリア大帝国
TURN81 内戦介入その二

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「朝のパンに付けるジャムはどっちがええかで」
「喧嘩してるんですか?」
「そなんや。王さんはオレンジでな」
「王妃様は?」
「苺なんや」
 そのどちらがいいかという話になってというのだ。
「で、言い合いになってや」
「今に至るか」
「そういうこっちゃ」
 スペインはベトナムにも話す。
「まあいつもの感じや」
「これがいつもって」
「ちょっと」 
 イオンドネシアとマレーシアも呆れる。
「本当に凄い国だね」
「驚くしかないわ」
「まあとにかくや」
 スペインが率いる数個艦隊は動いていない、枢軸の方に入っている。
「どっちについてもな」
「同じじゃjないの?」
 クリオネも呆れている顔だ。
「この場合は」
「まあ好きな方についてや」
 スペインもこんな感じだ。
「あんた等のな」
「凄いいい加減ね。けれど実際にね」
 クリオネは朗ながらも言う。
「そんな感じね。どうしたものかしら」
「日本はどう思う」
 ベトナムは日本に尋ねた。
「ここは」
「難しいですね」
 日本も微妙な顔になり顔に汗を出している。
「この場合は」
「どちらについてもどう考えても」
 秋山も困った顔だ。
「同じ状況、同じ結果です」
「そうですね」
「あの、本当にこれは難しいです」 
 参謀である秋山もこう言う程だ。
「どっちにすべきか」
「厄介ですね」
「長官はどう思われますか」
 秋山は東郷に判断を問うた。
「この場合は」
「そうだな、ここはな」
「はい、ここは」
「どちらにもつかないでおくか」
 東郷が出した選択肢はこれだった。
「強いて言うならスペインさんにつく」
「俺にかいな」
「少なくともあの二人の喧嘩に介入してもだ」
 どうかと、東郷も言う。
「展開も結果も同じだ」
「だからかいな」
「そうだ、スペインさんにつこうと思う」
 こうスペインに言うのだった。
「これでどうだろうか」
「そうですね、実際に国王についても王妃についても」
「同じだからな」
「はい、そうです」 
 だからこそ秋山も困っていたのだ、何しろ二人共言っていることもやっていることも全く同じものであるからだ。
 それでどうかと思っていた時に東郷がこう言ったのだ。
「よし、じゃあな」
「全軍スペイン殿につきますね」
「そうする」
 枢軸軍はスペインにつき戦場に向かう、今にもお互いに攻撃をはじめようとしていたがそこで彼等は戦場に来た、それを見てだった。
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