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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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、ハジメが例の爆弾発言を口にしてしまいファムを怒らせてしまったのだった。
「す、すみません。今行きます。ファムさん」
「そうですね、ハジメさん。先生もすみませんでした」
ハジメとファムは担任教師に謝ると気まずげに教室の中へと入っていった。
(おおっ、これは……)
教室に入って自己紹介をするために教壇に上がったハジメは、教室の様子を見て思わず声をあげそうになった。
教室には二十名程のハジメと同じ十五歳前後の学生達がいたが、その学生のほとんどは頭に獣の耳や角を生やしたシメールの男女であったからだ。
(昨日の街でも思ったけど、やっぱりリアルな獣人、シメールが多いな。……それにしても)
ハジメが教室の生徒達を興味深げに見ていると、生徒達の方もこちらを興味深げに見ていることに気づいた。時期外れの転入生が珍しいのは分かるが、生徒達の視線はそれよりもずっと好奇の色が強く、自分だけだなくファムにも向けられている気がする。
(何だ? あの視線、まるで信じられないものを見たってような感じだけど……)
ハジメが内心で首を傾げていると担任教師が生徒達に呼びかける。
「はい。それでは皆さん、転入生を紹介します。今日からこの教室で皆さんと一緒に学ぶニノマエ・ハジメくんです。ハジメくんは『特別な事情』で今日まで軍の施設で暮らしていたそうです」
担任教師が言った「特別な事情」とは軍が事前に用意したハジメの偽の経歴のことで、「幼少時にゴーレムによって家族を失い、サイコヘルム能力に目覚めてからは軍の実験所で実験に協力していた」という内容だった。
最初に聞いたときは「まるでアニメや漫画の主人公だな」とハジメは思ったが、ファムによるとそういう経歴を持つ人は過去にも数人いたらしい。
「ハジメくん。自己紹介を」
「はい。……ニノマエ・ハジメです。ずっと軍の施設にいたから世間の常識にうとくて皆に迷惑をかけるかもですけど、よろしくお願いします」
ハジメがにこやかな笑みを浮かべて挨拶をすると、教室の女生徒達が全員頬を赤くして、男子生徒が舌打ちをする。ハジメ本人は気づいていないが今の彼の姿はゲームで設定した「イレブン・ブレット」の姿で顔立ちが非常に整っており、モデルや俳優としても十分通用するレベルで、女生徒達の男子生徒達の反応もそれが原因だった。
「それでは次は私ですね。私はルナール・ファム。ハジメさんの専門医で、この学校の卒業生です。気軽に『ファム先輩』と呼んでくださいね♪」
『…………………………!?』
ファムが自己紹介をすると教室の空気が一気に凍りついた。
「る、ルナール・ファムって……まさか『あの』……?」
「将来有望な男子生徒や男子教師を次々と誘惑しては捨て
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