暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
28話:今日も今日で騒がしい一日となりまして
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トちゃんの意識がどっかいっちゃってるんだけど…」

ありゃりゃ、そりゃ大変だ。
そう思いながら、すっとフェイトの額の前に手を構える。中指を親指に引っ掛けて相手に当てる―――世間一般的に「デコピン」と言われるものだ。

「一撃…必殺!」
「いだっ!!」

極限まで溜めた力を解放してフェイトの額に中指がクリーンヒット。少し垂れていた顔が持ち上がる。

「い、痛〜…あ、あれ?」
「お、戻ってきたな」
「え…え?」

驚き一色の顔で俺達を見てくるフェイト。おでこの部分が少し赤くなっている。

「お前らも譲り合ってないでちゃんと決めろよ」
「にゃはは…」
「そ、そうなんだけど…」
「二人が入らないんだったら、俺が入るぞ」

と言いながら俺は風呂場へ向かう。その途中で上着を脱ぐ。
そのとき、フェイト家の玄関の扉がとある声と共に開いた。声の主はエイミィだ。俺は振り返ると、丁度リビングの扉が開かれる。

「お、なのはちゃん士君、いらっしゃい」
「お邪魔してま〜す」
「ども」
「士君、意外と君いい体してるね〜」
「そうか?」

そう、このとき俺の上半身は裸。エイミィは俺の体をジロジロ見てくる。さすがに恥ずかしいな。

「ただいま、フェイトちゃん」
「お、お帰りエイミィ…」
「?どうしたのフェイトちゃん、顔赤いよ?」
「い、いや…なんでも…」
「士君の体見て恥ずかしがってる?」
「ち、違うよ!」

そんなに強く否定しなくてもいいじゃねぇか。悲しいなぁ…

「士君がその格好でそっちから来たってことは…三人とも、お風呂まだだったりする?」
「俺が最初に入ろうとしてたところだ」
「ん〜!それはグッドタイミング!」

エイミィがうれしそうに指を鳴らすと、呼び鈴がなった。

「こっちもグッドタイミング」
「こんにちは〜!お邪魔しま〜っす!」

扉を開け入ってきたのは、なのはの姉の美由希さんだった。

「美由希ちゃん、いらっしゃい」
「エイミィ、お邪魔するよ」
「あれ?エイミィさん、お姉ちゃん、いつの間に仲良しに?」

美由希さんとエイミィのやり取りを見て、なのはは少し困惑しながら二人に尋ねる。

「いやほら、下の子が仲良し同士なら、上の子同士もやっぱり…ねぇ?」
「意気投合したのは、今日なんだけどね」

さすがに驚いた。なんか雰囲気がそんなことを感じさせないものがあった。
で、なんで美由希さんが来たのかというと……

「『海鳴スパラクーア』、新装オープン?」

エイミィから渡された紙書かれていた事を、なのはが読み上げる。まぁ一般的に言う「銭湯」だな。前世だと数が少なくなってきてるって言われてるからな……

「へ〜、こんなのができたんだ〜」
「で、美由紀
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