暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
28話:今日も今日で騒がしい一日となりまして
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ェイトは勿論、同年代以上のそれを持つ俺も意外と期待されています、はい。
え?なんでそんなの持ってるかって?……あの高町家(バケモノ軍団)と一緒に鍛えてるとだけ言っておこう。

「それじゃあ、行くわよ〜!」
「よっしゃこ〜い」
「士、もう少しやる気だそうよ…」
「俺はいつもこんなもんだ」








ゲームは順調に進んでいき、中盤。
それぞれのチームの半数が外野へ行き、その中にはアリサもいる。

「ターゲットはなのは…!そぉりゃっ!」
「にゃっ!?」
「なのは!」

外野のアリサから投げ込まれたボールはなのはへと向かい、ヒットする。
なのははバランスを崩し、後ろに倒れかかる。それを丁度フェイトが支える。

「なのは、大丈夫?」
「うん、ありがとうフェイトちゃん…」

なのはに当たったボールは転がる事なく、うまい具合に上に飛んでいく。

「あらら、あれはコートの外だわ」

だがそれも方向が悪く、落下地点は陣地外。なのはをセーフにするのは無理だな。
そう思っていると、フェイトが目つきを変えて立ち上がる。

「任せて、アウトになんかしないから…!」

そう言い残し、フェイトは走り出した。その先には、なのはが弾いたボール。
おい…まさかあいつ…!

「はっ!!」

バッとフェイトが地面を蹴り、ボールに向け飛び上がる。その距離、目測で約2メートル程。

「わ…!」
「Wao…」

周りからは驚きの声が漏れる。
フェイトはそのまま空中でボールをキャッチし、視線を下に向ける。その落とした視線の先には―――相手側のエース、すずかが。

「ショット!」

「わ、空中で!?」
「フェイトちゃんすごーい!」

そして着地する前に、フェイトはボールを放つ。しかもすごい勢いだ。運動能力が高いどころじゃない。

「さすがフェイトちゃん!でも私だって…!」

ターゲットとなったすずかは、飛んでくるボールをまっすぐ見据え、構える。
ボールがすぐそばにやってくると少し飛び上がり、片手を伸ばす。

(キャッチか…?)

そう思ったが、すずかの行動は違った。
迫り来るボールを円を描くようにして回し、勢いをそのままに前へと運ぶ。

「えいっ!」

「あぁ!?」
「ふぇ、フェイトー!!」

そしてそのまま下投げのようにボールを放り、フェイトを襲う。
飛んでいったボールはフェイトの顔面に命中し、フェイトは体勢を崩したまま落ちてくる。

「っ、危ねぇ!」

さすがに体勢が崩れたまま落ちるとマズいので、俺は急いで落下地点に走る。
体を滑らせ、スライディングの要領でフェイトの下へ。

「―――っと、危なかった…」

ギリギリセーフ、といったとこ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ