暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
28話:今日も今日で騒がしい一日となりまして
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「……ぁ、ふぁぁ…」
「なんか、気の抜ける欠伸ね〜」
「欠伸なんて皆そんなもんだろ…」
腕と腕の間に頭を埋めながら、アリサの一言に返事を返す。
フェイトが俺達の学校に転校してきてから、大体一週間が経った頃。いつも通りに朝のだるさを寝る事で解消しようとする。
「士、いつもいつも寝てるけど、いいの?」
「こいつはこんなもんよ」
「学校だと大抵寝てるもんね」
「うるせぇな…」
しかし俺の安眠を妨害するかのように、いつもの四人が取り囲んでいる。
「朝ぐらい起きてなさいよ」
「一々うるさいわ。寝ようが寝まいが俺の勝手だ」
簡単に時間は過ぎていき、昼休みへと移行。
それぞれの机を合わせ、その上に弁当を広げる。今回はこの時間にやる事もなく、四人と食べる事に。
「あ〜…眠い…」
「あれだけ寝ててそれをいう?」
「寝すぎて眠いんだよ…」
小さな欠伸をしながら言うと、アリサがいつも通り突っかかってくる。
「そういえば、フェイトちゃん宿題の方はどう?」
「うん。ちょっと難しいけど、なんとかやってるよ」
「そっか。頑張ってね」
「うん、ありがとう、すずか」
フェイトの宿題とは、文系、特に漢字に関する知識が乏しいフェイトに出されたものだ。
「でもすごいよね、アリサは。英語も国語も完璧なんて」
「えっへん!パーフェクトバイリンガル!」
「「「お〜!」」」
アリサの一言に俺を除く三人が拍手をする。
しかしながら、前世からの知識がある俺にとってはそこまででもないけどな。もぐもぐ……
「でも!フェイトとなのはの理数系の成績については、微妙に納得いかないのよね〜」
「「あ、あははは〜…」」
アリサの言う通り、二人の理数系はアリサや俺と同じ―――つまり満点なのだ。
これは本人達もわかっているが、魔法の構成や防御とかはこっちの世界の物理や数学となんら変わらないのだ。それが理由らしい。
しかし、二人に関しては、国語などの文系は壊滅的だが。もぐもぐ……
「負けられないわ!今度は塾のテストで勝負よ、フェイト!」
「いいよ」
「フェイトちゃん大丈夫?」
「うん、面白そうかな」
「そーそー、学校のテストなんて百点が当たり前で面白くないんだもんねー」
「あ、アリサちゃん、それ絶対おかしいから…」
中々会話の輪の中に入れないな……もぐもぐ……別に気にしてないからいいんだけど。
「そんなの、毎回百点取ってる士にも言える事だと思うけど―――って士!アンタその食べてるの!」
「ん?お前の弁当に入ってる肉団子だが?」
「なに蚊が飛んできたから叩いたみたいな感じで言ってんのよ!しかも意外と中身減ってる!?」
フハハ
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