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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
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第53話 入学準備もトラブル続き 前編
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居た。彼女が件の護衛隊長だろう。
「アズロック・ユーシス・ド・ドリュアス。ディーネ・ド・ドリュアスを伴い参上しました」
「うむ。ドリュアス侯爵よ。大儀である」
陛下が大きく頷き、ついで女性騎士の方へ視線を向ける。
「私がアンリエッタ姫の護衛隊隊長を務めさせていただいているアニエスです。ドリュアス侯爵のお噂は、かねがね伺っております。今日はお会いできて光栄です」
「陛下から君の事は伺っている。なかなかのやり手と言うじゃないか」
「恐縮です」
アニエス嬢は謙遜して見せるが、なかなか大きな成果をあげている。それは、昨今の政争で取り潰された貴族達への対応だった。諦めの悪い貴族達のやる事は決まっている。財産を持っての国外逃亡か、無謀なクーデターを起こすかだ。彼女は、それら貴族達を拿捕鎮圧の指揮を執ったのだ。叙爵の話も上がったらしいが、彼女が平民でありメイジでもない事から見送られたと聞いている。
おっと。落胆している場合ではないな。
「私の娘のディーネだ。この子がアンリエッタ姫の護衛に参加させてもらう」
「よろしくお願いします」
ディーネが頭を下げる。それだけで、アニエス嬢の表情が少し柔らかくなった。どんな娘を押し付けられるか、内心で戦々恐々としていたのかもしれない。
「……と言っても、護衛とは名ばかりの話相手だがな」
そう言って笑ってやると、ディーネは不服そうな顔をした。それを見た陛下とアニエス嬢が、つられて笑い出す。
「一応、領内で亜人・魔獣・盗賊の討伐経験はあるし、当家の別荘でアンリエッタ姫の護衛経験もある。足を引っ張る様な事は無いので、よろしく頼む」
「了解しました」
アニエス嬢は、笑顔で了承してくれた。
−−−− SIDE アズロック END −−−−
何故そこで話が止まるのでしょうか?
「父上。続きは?」
「……済まん。陛下とアニエス嬢に、アロンダイトの製作者がばれた」
「……
…………
………………はっ?」
想定外の発言に、理解が追いつきませんでした。と言うか、話しが飛びすぎです。
「アズロック。その話、私も聞いてないわよ」
どうやら母上も知らなかったようです。
「ディーネを預けて3日目の夜に、ギルバートから報告が届いたのだ。それを伝える為に陛下の下へ向かったら、王宮内が騒がしかった。その理由はアンリエッタ姫が襲撃されたからだった。幸い姫は無事だったのだが、その代わり……」
「そこからなんでばれるのですか!?」
そう言うと、父上は目を逸らし黙ってしまいました。
この様子では、このまま父上を問い詰めても無駄に時間がかかりそうです。それよりも、もう1
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