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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
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第53話 入学準備もトラブル続き 前編
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に纏っている事が、この状況に拍車をかけている。
ベースとなっているのは、戦闘に邪魔にならない青いドレスなのだが、このドレスにはミスリル糸を布に加工した物を使っていて、それだけでも魔法や斬撃を殆ど通さない優れ物だ。その上にミスリル製のプレートメイルを着こんでいるが、大胆にパーツを削除しスピードの減衰を最小限に抑えてある。
ギルバートは“運命の騎士王コス”とか言って笑っていたが、その意匠は見事としか言い様がない。他にも少し大胆な赤いタイプ(大胆過ぎると、ディーネに殴られデザインを修正していた)と、儀礼(見た目?)重視の白いタイプがありどちらも見事な出来である。
そんなディーネの姿に当てられたのか、結婚だ婚約だと五月蠅くてかなわない。何より失礼が無い様に丁寧に断るのが面倒くさい。
誰かと適当に婚約させてしまっても良いのだが、ディーネには問題があって外に嫁に出せないのだ。その問題とは、この娘……と言うか、家が筋金入りの始祖ブリミル嫌いである事だ。もし外に嫁に出せば、問題になるのは確定……カトレア嬢は家に染まっているのでギルバートは大丈夫だが、アナスタシアにも同様の問題がある。
……娘2人が下手に嫁に出せない。頭が痛い問題だ。
そんな親の悩みも知らすに、ディーネは絶賛ご機嫌斜め中だ。イライラするのは分かるが、対応がぞんざいになるのはいただけない。話しかけてるく貴族はまだまだいるが、陛下に呼ばれている事を理由に話を切り上げる。
「ディーネ。落ち着きなさい」
「はい。お父様」
多少落ち着いたが、余りゆっくりしない方が良いだろう。
「ディーネ。やる事は分かっているな?」
「はい。アンリエッタ姫の護衛……そして、話し相手になる事ですね」
「そうだ。これから姫の護衛隊長と顔合わせをする。彼女は平民らしいが、軍で実績を上げ魔法が使えない不利を覆した女傑と聞く。当然叩き上げの軍人と言う事になる。そう言った者は……」
「護衛に割り込んだ形になる私に不満を持つ。……ですね」
「そうだ」
流石に理解が早い。エディとイネスも後ろで頷いている。日頃から領軍の面子と接しているから、その手の人種に慣れているからだ。この分なら、上手くやってくれるだろう。
「着いたぞ」
昨日陛下と謁見した部屋だ。まだ約束の時間ではないが、部屋の前には既に番の者が立っている。彼に軽く黙礼をしノックする。
「入れ」
「失礼します」
イネスとエディを外に待たせ、ディーネと二人で部屋へと入る。やはり先に陛下が来ていた。
「お待たせして申し訳ありません」
「良い。まだ約束の時間前だ」
「ありがとうございます」
頭を上げると、昨日の衛士達だけでなく一人の女性騎士が
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