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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
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第53話 入学準備もトラブル続き 前編
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った意味では、危なかったです。
「……それから、彼女の行動に心当たりがある」
ほう。聞かせてもらいましょうか。
「アルビオンの一件で、ディーネを連れ王都へ行った時の事だ」
って、何故そんなにへこんでいるのですか? 父上。
−−−− SIDE アズロック −−−−
ドリュアス領から騎獣を飛ばし、その日の内に王都に着く事が出来た。アルビオンへ向かったギルバートが心配だが、今は信頼して任せるしかないだろう。
私のグリフォン、ディーネのペガサス、エディとイネスのヒポグリフを、騎獣舎に預ける。ペガサス関係のトラブル(盗難も心配だが、未だペガサスは聖堂騎士専用の騎獣と公言する者が居て、それ以外の者が所有していると教義を盾に取り立てようとする)が心配なので、今晩の内に安全な獣舎に移さなければな。それより……
「ディーネ。気が逸り少し飛ばしてしまったが、体調は本当に大丈夫か?」
先程同じ質問をしたのだが、念の為もう一度聞いておく。
「大丈夫です」
答えは先程と変わらなかった。顔色が若干すぐれないが、足取りはしっかりしている。今すぐ倒れる様な事は無さそうだが、無理をさせる事もないだろう。今日は私とエディで王宮へ行き、ディーネは明日以降に参上させれば良い。
「イネス。ディーネを宿屋に送った後に、騎獣達を安全に預けられる場所を確保し移しておけ。私とエディは王宮へ行く」
「「はい」」
ディーネが不満そうな顔をしているが、文句は言って来なかった。自分の体調は、自覚しているのだろう。
「イネス。頼むぞ」
「はい」
イネスの返事を確認すると、私はエディを連れて王宮へと向かう。
予想通り王宮は、喧騒に包まれていた。
「ドリュアス侯爵だ。何故ここに」
そして私が参上した事を、いぶかしむ貴族達が居るのは仕方がないだろう。そんな貴族達を無視して、陛下の下へと急ぐ。そして受付に謁見を申し込むと、そのまま別室へと通され、間をおかず陛下と3人の衛士が入室して来た。
「陛下。この度は……」
「前置きは良い。ドリュアス侯爵よ。そなたが此処に来たとうい事は、何かしらの情報を掴んでいるからだろう」
何この期待。何処まで伝えるか決めてないから、まだ話せる事は殆ど無いのだけど……如何しよう。
「残念ながら多くは分かっておりません」
「そうか」
陛下の顔が落胆に染まる。
「現時点で、私が確認している事をまとめると……」
私は一息つくと、続けて分かっている事を羅列するように口にした。
「モード大公とその臣下の死を確認しました。大公に妾と庶子が居た事は事実です。大公邸襲撃時にエルフが目撃されました。そして、今回起こ
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