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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
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第53話 入学準備もトラブル続き 前編
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い地面に降り注ぎ消えた。
「ば バカな!! だが、もう一発うて れ ッ!?」
こちらに“防御手段がもう無い”と思ったのだろうが、残念ながらそれは不可能だ。周りの衛士達が、それを許す訳がない。何よりも、私が
再び
(
・・
)
鞘から引き抜いたアロンダイトが、それを許さない。
「マスター。投げるのは酷いです。ここは格好よく、火炎球を切り裂く所でしょう」
「嫌ですよ。髪が焦げます」
「そ そんな……」
私達がそんな言い合いをしている間に、もう一人の裏切り者は衛士達に拘束された。私の手に戻ったアロンダイトを見て呆然としていたので、拘束自体は至極簡単だっただろう。
「陛下。姫。裏切り者を……」
「ヒッ」
報告に来た衛士に怯え、アンリエッタ姫が私の後ろに隠れてしまう。流石に二人続けてともなると、陛下と私も姫に何も言えなくなってしまった。そして陛下が大きくため息を吐くと、その口を開いた。
「衛士隊の半数を、裏切り者の処理にまわせ。残りは引き続き護衛をするように。アニエス隊は、アンリエッタの護衛を続けよ」
その指示に不満を持つ者もいただろうが、流石に失態がこれだけ続けば文句も出ない。それよりも問題は、残っている馬の数だ。幸い姫の馬車に繋いであるユニコーンは無事だが、衛士達の馬は魔法攻撃に驚いて、その多くが逃げ出してしまった。
「陛下。姫。馬車へお乗りください。私とディーネが馬車に同乗します」
アニエスも含め四人では、かなり狭いが仕方がないだろう。御者席は無理やり詰めて三人乗せ、覗き窓の前には二人乗りの馬で衛士が見えない様に目隠しする。そして残る馬を衛士達に提供し、私達の周りを衛士達が固める形にした。そして外の指揮は、衛士隊のリーダーに任せる。
伝統ある衛士隊に最大限配慮したのだ。アニエスとしても、ここで恨みは買いたくないのだろう。それに花型である衛士隊に借りを作るのは、決して悪い事では無い。……と言うのは建前で、アニエスが衛士隊を指揮しようとすれば、反発から何が起こるか分からないからだ。
出発の準備が整い、馬車は動き始めた。後は……
「ディーネ。その剣について聞かせてもらいたいのだが……」
ほら。やっぱり。《障壁》《魔法吸収》《帰還》の三つの力を見せてしまいましたから。これは陛下の前で、根掘り葉掘り聞かれるな。
−−−− SIDE ディーネ END −−−−
「それから如何なったのです?」
「幸い無事に王宮にたどりつく事が出来ましたが、アロンダイトがドリュアス領産である事がばらされ、そしてサムソンとパスカルの名も陛下と姫に知られてしまいました」
そこまでされて、良く現状維持まで持って行けましたね。感心してしまいます。
「如何
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