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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
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第53話 入学準備もトラブル続き 前編
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ィーネに手も足も出せなくなりました)私も同様の魔法を使っているのですが、元の身体能力がディーネに劣るのが問題です。そうでなくとも父上と母上は、同じ手が二度も通用するほど甘くないのです。それを飛燕剣などの技で穴埋めして、あと一歩と言う所まで来ているのですが、そのあと一歩を埋める事が出来ないのです。
……如何にかするには、何か別に手を考えなければなりませんね。
そんな事を考えながら、体を拭きカトレアの所へ向かいました。
突破口が見えないまま2ヶ月も過ぎてしまいました。唯一救いと言えるのは、引き継ぎが進み訓練に時間を割ける様になった事です。
「とは言ってもなぁ……」
「あまり根を詰めるのも良くないわよ」
私がぼやいていると、カトレアがそう声をかけて来ました。
「煮詰まっているなら、一度気分転換をしてみては如何かしら?」
「……そうですね」
ここ最近のパターンでは「このままデートにでも……」と言う流れになります。それも良いかもしれませんが、結果として良い案が全く浮かんでいません。カトレアにも気を使わるだけなので、別の方法で気分転換した方が良いでしょう。
「少し趣味に走ってみましょうか」
「へっ!?」
カトレアは私から距離を取り、警戒をし始めました。何故でしょう? ティアとレンもカトレアの後ろに避難しています。
「しゅ 趣味って…… 何をするつもり?」
こいつ等は、私の趣味を何だと思っているのでしょうか?
「ちょっと剣でも打ってみようかと」
「けっ けん!?」
「い 嫌じゃ!!」
何故かカトレアの顔が引きつり、ティアはカトレアの後ろに必死に隠れます。レンも怯えていますね。
「如何したのですか?」
尋常じゃない様子に、本気で心配になり聞いてみました。
「う うろこ 鱗を毟られるのじゃ」
そう呟きガタガタと震えるティアを、カトレアがかばう様にしています。あれ? これって如何言う事ですか?
「ぎ ギル。いくらなんでも」
「ち 違いますよ。固有武器以外で、ティアの鱗は使いません。安心して下さい」
「やっぱりまた毟られるのじゃ!!」
ティアが悲鳴を上げました。私の反論は「固有武器なら使います」と言った様な物……失言です。カトレアは非難する様な目で私を見ると、ティアとレンを抱え部屋から出て行ってしまいました。後で聞いた話ですが、加治場にいる私は相当怖いらしいです。
如何してこうなった?
まあ、とりあえずカトレア達の事は置いておくとして、趣味と言うか……実験の為に剣を打つ事にしました。実はディル=リフィーナにて、秘印術について少しだけ学んだのです。この知識を、このまま腐らせる手はあ
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