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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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乗った名前に、隊長だけでなくロックバード部隊の全員が驚きの声をあげた。
『た、隊長……。今あの機体、イレブン・ブレット少将って……』
「ああ、確かにそう言ったな……』
震えるような声の部下の通信に、ロックバード部隊の隊長が固い口調で答える。
今から遥か昔にゴーレムの大群からこの宇宙を救ったベット・オレイユの英雄、イレブン・ブレット。その名前はもはや一つの「力」であり、ロックバード部隊は敵のゴーレムを前にしながらも戦場に乱入してきた緑色の機体、イレブン・ブレットが乗るサイクロプスに目を離せないでいた。
「……だが! イレブン・ブレットは二百年も前の人間だ! それに特別遊撃隊なんて部隊、聞いたこともないぞ! おい、お前! お前は一体何者なんだ?」
『……はあ、まったく。派手に戦えばいいんですよね? 派手にヤれば……』
隊長が呼びかけるが、サイクロプスは聞こえていないようで外部音声のまま若い男の声で小さく愚痴をこぼす。
「何? 今、何だって?」
『ハルピュイア!』
サイクロプスが隊長の声を無視して叫ぶのと、左右の腰にあるアーマーがゴーレムに向けて発射される。
『アエロー! オーキュペテー! ケライノー! ポダルゲー!』
バキキン!
サイクロプスの声を合図にして左右の腰のアーマーはそれぞれ二つに分かれると、まるで生きている猛禽類のように縦横無尽に空を翔る。そしてゴーレムに接近すると、伝説上の人面鳥の名で呼ばれた腰のアーマーはその先端からビームを放ち、確実に急所を貫いて四体のゴーレムを撃ち落とした。
『……サイクロプス、マルチロックオン完了。ヘラクレス、リミッター解除。ギガースクロー、スタンバイ……』
ビシュン! ビシュン! ビシュン! ビシュン!
四つとなった腰のアーマー、独立可動ビーム兵器「ハルピュイア」がゴーレムを撃ち落としている間に、サイクロプスは片手で右手の銃を構え、左手をゴーレムの群れに向ける。
『………………当たれぇ!』
ガガッ!
ヘラクレスから放たれる閃光がゴーレムの群れを凪ぎ払い、ギガースクローの五指から飛来するビームの刃が打ち砕き、ハルピュイアが撃ち落とす。
サイクロプスは装備している武器を全て使ってゴーレムに攻撃を行う。その時間は僅か十秒。しかしそれでも目の前の敵を殲滅するのには十分すぎる時間といえた。
『これで終わりだ』
そして十秒後。サイクロプスが攻撃を止めると、戦場にはゴーレムの姿は一体も存在していなかった。
「……な、百体以上いたゴーレムが……全滅だと?」
『………』
サイクロプスの圧倒的すぎる戦いに隊長を除くロックバード部隊は誰も声を出せないでいた。
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