第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第50話:正義の味方は手加減知らず!
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(コーミズ周辺)
マーニャSIDE
驚くべき事が多数あった洞窟探索だったが、目的の魔法の鍵も手に入れたし、さっさと地上へ出る私達。
本来なら疲れた身体をコーミズの村で癒し、日を改めてからキングレオ城へ突入するのが良いのだろうけど……
私達はお尋ね者として手配されているだろうから、村に迷惑を掛けない為にも、直ぐに城を目指す事になりました。
洞窟内で一晩を過ごしたので、まだ日は真上にも来てないけど、憎きバルザックとキングレオを倒す為、街道を突き進む。
すると当然、前方で大きな爆発が聞こえてきた!
誰かが誰かと戦っているらしく、複数の人間の叫び声が聞こえてくる。
「うわぁ……アイツだ」
リュカと視線を合わせたウルフが、端正な顔を顰めて呟く。
二人は騒動の原因を知っているのか?
状況の解らない私達は、駆け足で騒動の中心地へと赴く……
するとそこには、複数のキングレオ兵に追われる1人の女性の姿が。
悔しいが凄い美人だ!
「やっぱりマリーだ……」
黒髪の美女を見たウルフが、呆れた口調で言い捨てる。
え……彼女がウルフの恋人さん!?
やっべ……マジで凄ー美女だわ!
「あー、ウルフだー? タスケテーん……醜男にイヤラシしい事をされちゃうわ〜ん!」
美女はウルフの事に気付くと、舐めた口調で叫びながら彼の胸に抱き付き、凄くディープなキスをする。
状況を解ってるのかな?
「イヤラシい事なんかせんわー! 不審者だったから、職務質問をしただけだろ!」
「うっさいボケぇ! 醜男が集団で職権を乱用し、美少女を物陰に連れて行こうとすれば、それはイヤラシい事をする以外に答えはないんだ! 従って私は、自己防衛の為にお前等モブを吹き飛ばしても、『正義の行い』と言い切れるんだ!」
酷い言い分だ……
でも何故だかリュカの娘である事に納得のいく言い分だ。
彼女が逃げてきた方向に目をやると、彼方此方に吹き飛ばされた兵士達の四肢が散らばっている……
一体何人居たのか判らない……
激しく飛び散りすぎて、人型を留めてないので判らない。
リュカの娘は非常識的だと感じていたが、彼女は極めつけだろう……
一体何処に惚れたんだウルフ……
私に手を出しておいた方が良かったんじゃないのかウルフ?
マーニャSIDE END
(キングレオ城付近)
マリーSIDE
道端で傷だらけのオーリンを拾う。
ビビアンがササニシキ……一目惚れで、オーリンをハバリアに匿い甲斐甲斐しく世話をする。
ある程度回復したオーリンに、この国の状況を聞き、怒りに燃える正義のピンク。
放っておいても勇者ちゃん達がやって来れば、チョロッと解決してくれるのだろうし、面倒事には拘わらない方が良いと思
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