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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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基地を出動してからしばらくして、ハジメ達が乗るリンドブルムは、ゴーレムか出現した地点から五十キロ程離れた空域に辿り着いた。
「ようやく着きましたね」
ブリッジで艦長席に座るハジメが呟く。
今のリンドブルムのブリッジは以前のような何もない殺風景な空間ではなく、艦長席と副長席、操縦席にオペレーター席と簡略化しているが艦のブリッジといえるものになっていた。もちろんこれらの設備は全てハジメがリンドブルムに命令して出させたものである。
「それでソルダさん。戦闘の方はどうなっていますか?」
「はっ。今から十分程前に航空部隊とゴーレムとの戦いが始まったようです。航空部隊は空戦用アンダーギア『ロックバード』が十六機で、現在は互角の戦いを行っている様子です」
オペレーター席に座るソルダが五十キロ先の戦況を報告し、それを聞いてハジメが驚く。
「六倍以上の戦力と互角ですか? 凄いですね」
「いえ、航空部隊が凄いというよりも、ただ単に敵のゴーレムが射撃武器を持ってないだけでしょう」
仮面の奥で驚いた顔をするハジメだったが、彼の後ろで専用席に座るファムが冷静に指摘する。
(射撃武器を持ってない? ……そういえばゲームのマスターギアでもそうだった気が……)
ゲームのマスターギアのゴーレムも、下位のゴーレムは遠距離戦の手段を持っておらず、格闘戦のみだったのをハジメは思い出す。その代わり上位のゴーレムは『これは反則だろう!?』と言いたくなるくらい、強力で優秀な射撃武器を使うの敵ばかりだったが……。
恐らく航空部隊が互角にゴーレムと戦えているのは、遠距離戦の手段を持たないゴーレムに射撃武器で攻撃を仕掛けているからだろう。
「……しかしそれもいつまでも続かないでしょう」
ハジメの横で副長席に座っていたコロネル大佐が苦い顔で言う。
「確かに射撃武器で戦う航空部隊は無傷ですが、ゴーレムの方も一体も倒されずにいる。距離を活かして攻撃出来ている今はいいですが、ゴーレムに距離を詰められるとすぐに航空部隊は不利となるでしょう」
「……それもそうですね。それじゃあ、そろそろ僕も出撃します。フィーユさん、リンドブルムをここで停めてください。シヤン大尉はリンドブルムの留守をお願いします」
「はい。分かりました」
「ちっ、仕方がねぇな」
ハジメはフィーユとエイストに短く命令すると、すぐにブリッジのすぐ後ろにある第一格納庫に行き、そこに格納されているサイクロプスに乗り込んだ。
「さてと……これが軍人としての初仕事だ。やるよ、僕。サイクロプス、イレブン・ブレット! 発進するよ!」
『………!』
コックピット内のハジメの言葉に呼応するようにサイクロプスのカメラアイに光が
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