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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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ロプスの戦いは遠くから淡々と敵を狙い撃つだけの地味なものだった。
エイストが抗議したくなる気持ちも分からなくもない。だが……、
「別にいいじゃないです? このまま狙い撃った方が安全だし、早く敵を倒せて航空部隊も助けられるんだし?」
これはハジメの正直な気持ちだった。
ゲームの対戦プレイならともかく、これは現実の戦いである。リセットが通用する遊びではなく、負けたら全てが終わる実戦。
前の世界で一度死んで「死」の恐ろしさを知ったハジメが、できるだけ危険の少なくて確実にゴーレムを倒せる戦い方を選ぶのは当然のことといえた。
バシュン! バシュン! バシュン!
「よし。これで五十体撃破。このまま……」
『イレブン少将。よろしいでしょうか?』
ゴーレムの半数を撃ち落としたところで今度はコロネル大佐からの通信が入ってきた。
「コロネル大佐?」
『その……シヤン大尉ではないのですが、上層部からの意向で、その……イレブン少将には友軍の注目を集めるように戦ってもらいたいのですが……』
「…………………………」
ためらいがちに言うコロネル大佐の言葉にハジメはしばし沈黙する。
「……スナイパーに前に出ろと?」
『……はい。その方が友軍の注目を得られますので』
「……サイクロプスは射撃武器しかないんですよ?」
『……それも分かっています。ですか上層部はイレブン少将とサイクロプスならば勝てるだろうと……』
「……シヤン大尉の言うようにガーッとやってズバーッとやればいいんですか?」
『え、ええ……』
「分かりました。これも任務ですからね……」
ハジメはそう言うとサイクロプスの背中に飛行ユニット「ヒッポグリフ」を戻して、全速力で戦闘空域に向かった。
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