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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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宿り、神話の巨人のように動き出したサイクロプスは第一格納庫の天井にあるハッチから大空へと飛び出した。
『しかしイレブン少将、よろしいのですか? まだここは戦闘空域から五十キロ程離れています。もう少しリンドブルムで近づいてから出撃なさった方がよかったのでは?』
「いえ、ここでいいんですよ。僕とサイクロプスだったらこの距離からでも戦闘に参加できます」
リンドブルムから出撃してすぐにソルダからの通信が入ってきたが、ハジメはそう答えるとサイクロプスに命令をだした。
「サイクロプス。『ヒッポグリフ』分離」
『………!』
ハジメの命令すると同時にサイクロプスの背中にあった翼、飛行ユニット「ヒッポグリフ」が機体から分離した。そしてヒッポグリフが横に倒れて空中に停止すると、その上に狙撃モードとなったサイクロプスが立ってビームライフル「ヘラクレス」を構えた。
「機体安定、ロックオン完了。狙い撃つぜ! ……なんてね」
バシュン!
この世界で唯一自分だけが分かる冗談を引き金にしてヘラクレスから光の矢を放つと、ビームの閃光はまるで吸い込まれるかのように五十キロ先にいるゴーレムの一体に命中して、瞬く間にゴーレムの体を飲み込んで即座に消滅させた。
「スティールクラスのゴーレムを一撃で……。やっぱりゲームの時より威力が上がっているな。……これならすぐに終わりそうだな」
ハジメはコックピットの中でゴーレムの消滅を確認すると、拡大画面に映る全てのゴーレムに意識を集中してロックオンすると、サイクロプスにビームライフルの引き金を引くように命じる。
バシュン! バシュン! バシュン!
主の命令を受けた鋼鉄の巨人の銃から閃光しり、その度に五十キロ先の空でゴーレムが消滅していく。
バシュン! バシュン! バシュン!
『お、おい、ちょっと待てよ。お前……』
十数体のゴーレムを消滅させたところでコックピットにエイストからの通信が入ってきた。
「シヤン大尉? どうかしましたか?」
『どうかしましたか、じゃねーよ! お前、このまま射撃だけで戦うつもりかよ?』
「そのつもりですけど?」
バシュン! バシュン! バシュン!
エイストに答えながらもハジメは引き金を引く手を休めず、ゴーレムの撃破数は三十を超えた。
『そのつもりですけどって、お前……こういう場合、ヒーローの戦いってのは、こうガーッとやってズバーッとやるもんだろ? 普通?』
「? ……ああ、そういうことですか」
エイストが言いたいことは何となくだがハジメは理解できた。
アニメや漫画のヒーローの戦いは颯爽と戦場に現れて強大な戦力で敵を圧倒する派手なものだが、それに対してハジメとサイク
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