第42話『夏祭りと花火大会…後編』
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の早さに少しフリーズしてしまっていたが
直ぐに気を取り直して
(やばい!! このペースだと追いつかれるかも!!)
そう思ってアタシは急いで5つ目に取り掛かった……
その後、数分が経ち
残り時間が5分を切った辺りでアタシは5つ目を終了させた
そしてツバサちゃんの方を見てみると
ツバサちゃんも丁度5つ目が終わった所だった
「…………ツバサちゃん凄いね」
アタシはツバサちゃんにそう話しかけてみると
「残り5分……次がラスト……」
ツバサちゃんはアタシの方を見てそう言ってきた
(もしかして制限時間15分てアタシの為?
もしそうなら舐められたもんじゃないか!!)
「絶対にアタシが勝つよ!!」
アタシはツバサちゃんにそう言 って
おっちゃんが用意した最後の型を見て動きが止まった
それはさっき店に飾られていた龍の型で
上級の中でもかなり難しい部類の物で
到底5分では出来るような物じゃ無かった
(これはどちらが多く削れるかの勝負って事だね……)
アタシはそう思ってツバサちゃんの方をチラッと見てみると
既に4分の1ぐらいが削り取られていた
(……………あれ?)
アタシも自分のをやり始めたのだけれど
ツバサちゃんの方が気になってしまい
チラチラとたびたびツバサちゃんの方に視線が行ってしまった
そして残り時間が1分を切った頃には
アタシの手は完全に止まっていて
チラ見ではなく完全にツバサちゃんの方を凝視していた
そして時間は進んでいき
おっちゃんが終了のカウントダウンをする頃には
「5・4……」
ツバサちゃんの手元の型をほとんど抜けていて
「3・2……」
この試合と共に終了を迎えようとしていて
「1・0!! 試合終了だ!!」
おっちゃんの終了の合図と同時に
「終わり……」
見事に型を抜き終えた………
〜side out〜
〜ツバサ〜
「アタシの完敗だよ」
勝負が終わった後
ボクの方を向いたまつりさんは頭をかきながらそう言ってきた
「良い勝負だった……」
ボクがそう言うと
「はは……開始5分もハンデ貰ってこれじゃーね……
うん。まぁいいや。次に会う事があったら今日の借りを返させてもらうよ」
まつりさんは苦笑しながらも『次は負けない』とばかりに闘志を燃やしていた
ボクは内心苦笑しながらも無表情のまま
「またね……」
そうまつりさんに告げ
ボク達はまつりさんと別れて
またお祭りの喧騒の中へと戻って行った……
その後
そろそろ花火が上がる時間になってきた為
ボク達はよく見える所へ移動して花火鑑賞を楽しんだ
そして花火が終わった後
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