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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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停泊しているドックに辿り着き、二人はドックの入口の前で止まる。
「あと、作戦中の貴方は『ニノマエ・ハジメ』ではなく『イレブン・ブレット少将』ですから、できるだけ将官らしく振る舞ってください。私もできるだけフォローしますから」
そういえば先程からファムが自分のことを「イレブン少将」と呼んでいたことに気づいたハジメは「分かりました」といって頷く。
「よろしい。それじゃあ早く行きましょう。皆も集まっているでしょうから」
「皆? 皆って誰ですか?」
「イレブン少将が知っている人達ですよ。ほら、入って」
ファムがドックの入り口を開くとそこには確かに彼女の言う通りハジメが知る四人の軍人、ソルダとフィーユとコロネル大佐、そして先日の模擬戦の対戦相手であったエイストの姿があった。
「……え? ソルダさんにフィーユさん、コロネル大佐に……シヤン大尉まで? ど、どういうことですか?」
突然の出来事にハジメが混乱していると、頭に狼の耳を生やしたコロネル大佐が前に出て敬礼をする。
「お待ちしておりました、艦長」
「コロネル大佐……えと、何で貴女達がここに?」
「はっ。自分、コロネル・ルー大佐以下五名。上層部からの命により本日より特別遊撃隊に異動し、イレブン・ブレット少将の補佐を務めることになりました」
敬礼をしたまま答えるコロネル大佐にハジメは首を傾げる。
「補佐? コロネル大佐達が? それに特別遊撃隊って?」
「そうです。イレブン少将はいまだに記憶を失っており、軍の仕事に不馴れなご様子。そのため上層部はイレブン少将を隊長とした特別遊撃隊を結成し、自分達五名を任務を円滑に遂行するための補佐とすることにしたのです。
まず自分、コロネル・ルーは作戦の立案や他の部隊との交渉等の補佐を担当します。
次に横にいるルナール・ファム少尉はイレブン少将の体調管理とカウンセラーを担当。
ラパン・フィーユ少尉はリンドブルムの操縦の補佐、
ティーグル・ソルダ少尉はブリッジの通信、リンドブルムの防衛行動の補佐、
最後にシヤン・エイスト大尉はアンダーギアによるイレブン少将の補佐、あるいはリンドブルムの護衛を担当します」
「なるほど」
コロネル大佐の説明にハジメは納得して頷いた。
確かに自分はサイクロプスとリンドブルムに乗っての戦闘は得意だが、それ以外はまったくの素人だから専門家であるコロネル大佐達がいてくれると頼もしいとハジメは思う。それにサイクロプスに乗って戦闘に出たとき留守となったリンドブルムを守ってくれるというのもありがたかった。
「分かりました。僕も皆が補佐してくれると助かります。これからよろしくお願いします」
「はっ。全力で補佐を務めさせていただきます」
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